新型コロナウィルス問題で起こる価値観のズレと恋愛感情は分けて考えて
現在、新型コロナウィルス問題で、会いたくても会えないカップル、そしてアプローチしようにもどうにもならない片思い中の人など、経済状況だけでなく恋愛事情も大きく滞っていますよね。
最近はやはり「会いたいけど会えない」というお悩みが非常に多く寄せられています。そして、みなさんのお悩みを聞く中でちょっと気になることが出てきました。
それは「カップル間における価値観のズレ」。
具体的に言いますと「このご時世だから会えない」という選択をする価値観、「このご時世でも会いたい」という選択をする価値観のズレです。
ある相談者様は、もう1ヶ月も会っていないので、彼に会いたいと連絡をしたら「こんな時期に会えるはずないでしょ」と拒絶され、「私への愛情がなくなったのでは?」とショックを受けていました。これを〈Aパターン〉(=自分は会いたい、でも相手に拒否をされる側)とします。
またある相談者様は、彼から「会いたい」と誘われ、そのときに「今は緊急事態宣言中なのに、会えるわけないでしょう」と断ったことで相手が不機嫌になり、気まずくなってしまった、と悩まれていました。これを〈Bパターン〉(=相手が会いたい、でも自分は拒否する側)とします。
もちろん気持ちは理解できます。しかし今の時期は「会えない」という言葉の響きをそのまま捉えては危険です。
そして〈Bパターン〉ですが、お相手はあなたからの「会えない」の響きを「恋愛感情」とごっちゃになって捉えてしまっています。
まずは「会いたい」と言ってくれたことにうれしさがあることを伝え、「自分も会いたい、でも…」ときちんと「愛情がある」ということは伝えるべきです。
今は緊急時です。だれしもが前例がない中で自分の行動を決めています。
まずは「この状況下で会えない=恋愛感情の有無」と結びつけないことが大事です。せっかく愛情がある2人なのに、こんなことで心が離れ離れになるなんてもったいなさすぎます。
◆「愛する人がいること」をもう一度確かめて
この未曾有の危機をどう乗り越えるかで、カップル間の絆も高めることができるはずです。
実際に「ZOOMなどオンラインでつながるようになって、新鮮な気持ちになれた」「不安な時に朝まで通話してくれて安心できた」など、より愛情を高め合っているカップルも多く見受けられます。
みんなが不安な情勢です。そんな中、愛する人がいるというのは大きな支えですよね。
素敵な縁をこんなことで壊されぬよう、大切にしてくださいね。
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吉田奈美
女性誌を中心に、タレントインタビュー、恋愛企画、読み物企画、旅企画、料理企画などを担当。著書に『恋愛saiban傍聴記』(主婦の友社)も話題に。
また「龍ちなみ」名義で占いアプリ『Stella(ステラ)』や対面鑑定にて占いインタビュアー、占いセラピストとしても活動中。ツイッターはこちら。