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2020.03.03

先天性? 後天性? 女性も知っておくべき男性不妊の原因!【医師監修】

婦人科系の悩みをテーマとした不妊治療の名医・杉山力一医師によるカラダの不調解決コラム。今回は、男性不妊の原因やリスクを解説します。

「無精子症」「精素静脈瘤」… 男性不妊の原因をチェック!

不妊に悩むカップルのうち、およそ3割~5割は男性側に原因があることはこれまでからお伝えしてきました。

参考記事:『不妊、3割〜5割は男性側に原因が…「男性の妊活」精子の質を高める方法って?【医師監修】

近年ではカップルで不妊の原因はないか検査される方も増えてきてはいるものの、どのようなものが男性不妊の原因となるのかについては、広く知られていないように思います。

今回は、男性不妊の原因について、症状やリスクをみていきましょう。

◆男性不妊の現状

(c)Shutterstock.com

まずは男性不妊の現状について、おさらいしましょう。

男性不妊の主な原因としては、先天性のものと後天性のものがあります。

先天性の男性不妊の原因は、様々な遺伝的要因や発育段階で受けた影響などによって精巣が小さいなどの状態になり、性機能不全になるものです。

性機能不全とは、性的欲求や性的興奮とその最高潮となる時間が、減退・欠如する状態をいいます。

例えば、勃起障害(ED、勃起の状態や持続時間が不十分で性行為が行えない、もしくは不十分な状態)、早漏(射精が早期に生じ、性行為に満足を得られない状態)、オルガスムス障害・遅漏(オルガスムスに達しない、又は時間がかかりすぎる、射精困難で満足が得られないといった状態)等があります。

対して、後天性の男性不妊の原因は、ストレス、飲酒・喫煙、化学物質、肥満・糖尿病、病気や薬の影響をうけている場合や、精巣の損傷や機能障害、精子の産出、射精に関するトラブルなど様々なものが考えられます。

ここからは特に多い男性不妊の原因や、原因を調べる方法などについてみていきましょう。

◆男性不妊の約9割が「造精機能障害」

(c)Shutterstock.com

男性不妊の原因として最も多いものが造精機能障害です。

造精機能障害とは、精子をつくり出す機能自体に問題があり、精子をうまくつくれない状態のことを指します。

造成機能障害は精巣や内分泌系(ホルモン分泌等)の異常によってひき起こされる病気ですが、その半分以上が原因不明とされています。

造精機能障害には下記のような種類があります。

精索静脈瘤

男性不妊の原因のおよそ4割を占めるともされているのが、精索静脈瘤です。

精索静脈瘤とは、精巣から心臓に戻る静脈内の血液が逆流してしまい、精巣のまわりに静脈のこぶができてしまう状態のことです。血液の逆流によって、精巣にはあたたかい血液がとどまってしまい、精巣の温度を上げてしまいます。精子は熱に弱いため、精子が上手くつくれなくなってしまう、という訳です。

そして、精索静脈瘤の進行によって、後ほどご紹介する無精子症や乏精子症になってしまう男性がいらっしゃいます。

不妊とは関係なく、健康な男性のうち約15%の割合で精索静脈瘤があるとも言われています。しかし、よほど病状が進行しないかぎりは痛みなどの自覚症状はない場合がほとんどなのです。

妊活を始めてしばらく経ったけどなかなか妊娠しない… という場合には精索静脈瘤の可能性も考えてみましょう。

無精子症

造精機能障害の中でも重い症状です。

精液中に精子が一匹もいない状態ですが、精巣や精巣上体に精子が存在していれば、顕微授精によって妊娠を目指すことが出来ます。

(c)Shutterstock.com

乏精子症

精液の中に精子はいるけれど、その数が少ないという状態です。

精子の数が基準を少し下回る程度であれば、タイミング法などを行って妊娠を目指します。基準値よりも大幅に精子の数が少ない場合、人工授精、体外受精、顕微授精等の不妊治療を医師の指導のもと進めていくこととなります。

ここで気を付けておきたいのは、精子の数の変化についてです。乏精子症は精子の数で診断されますが、精子の数は同じ人でも体調などによってかなりの変動があります。

一回目の検査で精子の数が少なかった… という場合には、再度検査を受けてより正確な情報を得ることをおすすめします。

精子無力症

精子の数は正常にあるけれど、製造された精子の運動率が悪い状態です。この場合には、その精子の状態により人工授精や顕微授精などの不妊治療を行って妊娠を目指します。

◆造成機能障害の検査・手術方法は?

(c)Shutterstock.com

多くの造精機能障害はご自身で病気に気づくことが難しく、原因を知るためには病院での検査が必要となります。

検査の結果「造精機能障害」と診断された場合、主に薬物療法手術療法によって治療が進められます。

薬物療法としては、ビタミン剤や漢方製剤、抗酸化剤などが用いられることがあります。他にはホルモン剤の投与も薬物療法のひとつです。脳の下垂体という部分の機能が低下することにより起こるホルモン分泌異常に対しては、ホルモン剤の注射の有効性が認められています。

次に手術療法についてですが、現在有効性が認められているのは精索静脈瘤に対する手術です。実際に、手術によって多くの精索静脈瘤患者の精液が改善したというレポートもあります。

その他に、先ほどご紹介した通り無精子症・乏精子症の方に対しては、精子を精巣から採取し顕微授精を行う、という場合もあります。

薬物療法・手術療法いずれの場合にも医師の指導が必要ですので、男性不妊の可能性が考えられる場合には、まずは検査を受けてみてはいかがでしょうか。

不妊というと、女性側の原因が取り上げられがちですが、男性の場合も少しの環境の変化やストレスなどによって不妊の原因を引き起こしてしまう場合もあります。

これから妊活を始められる方は、パートナーと一緒にブライダルチェックを受けてみるなどで素早く不妊の原因を知ることもできます。

また、数ヶ月妊活を続けられた結果、なかなか妊娠しないという方は、男性不妊の可能性も考えながら検査を検討されることをおすすめします。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

医師 杉山力一

杉山産婦人科院長。不妊治療の名医。日本における生み分け法の権威・杉山四郎医師の孫。

東京医科大学産科婦人科医局では不妊治療・体外受精を専門に研究。その後、1999年より杉山産婦人科勤務。

監修する女性向けアプリ「eggs LAB」では、独自ロジックにより、アプリでの問診で自身の情報を入力することで、これまでにない高い精度での生理日・排卵日予測を実現。不安定な生理周期にも対応した適切なアドバイスや、妊活に関する情報まで、個々の身体の状態にフィットした「あなただけの/あなたのための/今欲しい情報」を発信中。


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