【目次】
・「チラシの裏で」の意味とは?
・チラシの裏での正しい使い方は? 例文をご紹介
・チラシの裏での類義語はどんなものがある?
・最後に
「チラシの裏で」の意味とは?
ブログ記事やインターネットの掲示板などで「チラシの裏で」「チラ裏ですが…」という但し書きのような言葉が添えてあるのを見かけたことはありませんか? あるいは「チラ裏にでも書いておけ」といった指摘を受けた経験はありませんか?
新聞に挟んであったり、店頭で配布されたりする、あのチラシの裏って? まるで何かの略語のようですが、チラシなどの紙の裏側に落書きをすること、つまり落書きレベルの投稿を指すネットスラングです。
「チラ裏で」は、「チラシの裏の落書きのような大した意味をもたないもの」という意味ですから、「チラシの裏にでも書いておけ」といった投稿は「そんなどうでもいいことは、どうでもいいところで書いて」という批判的な指摘になります。
その一方で、ブログやSNSなどで文章やイラストに「チラ裏です」とコメントを添えて投稿するパターンがありますが、こちらは「どうでもいいことですが」と自分の書くことや発言を謙遜する意味で使われます。
もともとは“2ちゃんねる”などの掲示板で、KYな内容やあまりにも個人的な投稿に対して批判する言葉として使われてきましたが、最近は自身の文章やイラストなどにタグ付けして謙遜の意味で使うことが一般的になってきました。
つまり、実際にチラシの裏に描かれたものでない限り、他人が書いた文章やイラストに対して「チラ裏」のタグ付けをすると、罵倒の意味になりトラブルにもなりかねませんからくれぐれも注意しましょう。
チラシの裏での正しい使い方は? 例文をご紹介
1:「チラ裏にでも書いておけ」
初出は2ちゃんねる掲示板における「ここはお前の日記帳じゃないんだ。チラシの裏にでも書いてろ」といわれています。ただし、最近は新聞の折り込みチラシも両面印刷のカラーになっていますから、裏にも書きにくいですし、チラシそのものもスタイリッシュになっていますから、「チラシの裏で」という概念が変わってきているようです。
2:「チラシの裏ですが… よろしかったら最後までお付き合いください」
ブログなどで、自分の作品を発表するときに「#チラ裏で」と付けて投稿するパターンが多いです。「つまらないものですが、よろしければ」という控えめなニュアンスで使われています。
3:「チラ裏すみません」
チラシの裏にでも書いておけばいいような、どうでもいい無意味なことを承知で掲示板などに書き込むと「チラシの裏にも書いておけ」と言われます。そう言われることを想定して、最初から予防線を張って書き込む時によく使われます。
チラシの裏での類義語はどんなものがある?
1:「箸にも棒にもかからない」
ひどすぎてどうにもならない、話にならないほどの低レベルという意味。問題にもならない。
2:「手が付けられない」
とるべき方法がなく、ひどすぎて扱いようがない様子。
3:「あじけない」
面白味も張り合いも感じられず、つまらない。「つまらないものですが…」と同じようなニュアンスになります。
最後に
「チラシの裏で」という言葉は、相手を批判したり罵倒したりする場面で用いられる言葉としてブログや掲示板で広がりましたが、匿名による無責任な発言はネットの信頼性を損ね、ネットの良さまで覆い隠してしまいますから使う場合は配慮しましょう。
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