年代によって認識の差も!「レンジフードに関する調査」
■レンジフードは年代で呼び方が大きく異なる!?
「Q1.家のこの空間を何と呼んでいますか。<SA>※図1」という問いでは、どの年代も60%以上が「キッチン」、約30%が「台所」と呼んでいることが判明。
同じく「Q2.家のこの空間を何と呼んでいますか。<SA>※図2」という問いでは、どの年代でも「リビング」の回答が最も多い結果に。
次に「Q3.家で食事をする台を何と呼んでいますか<SA>※図3」という問いでは、「食卓」と呼んでいると回答した人も高年層で多い傾向ですが、どの年代でも「(ダイニング)テーブル」と呼んでいる人が最多。
一方で、「Q4.家のこれ(赤い矢印の部分)を何と呼んでいますか。<SA>※図4」という問いでは、10代では「レンジフード」と呼んでいる人がわずか1%で最も少なく、続いて20代でもわずか7%と若年層で低い傾向にあることが判明。
しかし、60代以上の高年層では約半数が「レンジフード」と呼んでおり、70代では53%と最も多い結果に。本調査において、家の空間やモノの中で、年代によって呼び方が最も異なるものはレンジフードであるとわかりました。
■10代の約40%がレンジフードを「電子レンジだけで作れる料理」と勘違い!?
「Q5.『レンジフード』を知っていますか。<SA>」という問いでは、「知っている」と回答した人の割合が最も少なかったのは10代で36%、続いて20代で41%という結果に。しかし、60代以上の高年層では認知度が90%を超えており、年代別で大きな差が生じました。
さらに、「Q6.『レンジフード』と聞いて何を思い浮かべますか。<SA>」という問いでは、10代の40%が「電子レンジだけで作れる料理」と勘違いしており、「キッチンの換気設備」という正しい認知ができた割合は21%と、少ないことがわかりました。
また、「Q7.レンジフードと換気扇の違いを知っていますか。<SA>」という問いでは、どの年代でも「知らない」と回答した人が多く、全体では70%がレンジフードと換気扇の違いを知らないことに。
なお、レンジフードとプロペラ式台所用換気扇(通称、換気扇)は、どちらもキッチンの加熱機器上方に設置され、調理時に発生する燃焼ガスや油煙・水蒸気・ニオイなどを捕集して屋外に排出する換気設備ですが、レンジフードはダクト(風導管)を通して屋外に排出するのに対し、換気扇は吸い込んだ空気を直接屋外に排出します※1。
レンジフードはダクトにより壁から離れた場所にも設置できるほか、空気を外に追い出す力が強く、抵抗に強いため安定した排気風量を保つことが可能です。
■10~20代でレンジフードを使用したことがない人は約30%!?
「Q8.『レンジフード』を使用する理由はなんですか。<MA>」という問いでは、10~40代では調理中のニオイを排出するために使用する人が最も多く、50代以上では調理中の油煙を排出するために使用する人が最多。
年代が高くなるにつれて、本来の目的を理解した上で使用している人の割合が多くなっています。しかし、10~20代では約30%が「使用したことがない」と回答しています。
ガスコンロ等の火気設備を設置する場合、法律※2により換気設備を設けることが義務付けられており、その役割を担うのがレンジフード。電化厨房機器(IH)の場合、換気設備の設置に関する法規定は現在ありません。
しかし、換気が適切に行われなければ熱や水蒸気または臭気等によりキッチンや隣室が汚染されてしまうため、運用指針※3では換気設備での設置が推奨されています。
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暮らしの中で大切な役割を担っているけれど、意外と知らない人も多いレンジフードのこと。レンジフードのお手入れ・掃除の仕方については、こちらも参考にしてみてくださいね!
※1. 換気扇は台所用意外にもあり、ダクト接続されるものもあります。
※2. 建築基準法第28条第3項
※3. 一般財団法人 日本建築設備・昇降機センター 建築設備設計・施工上の運用指針
FUJIOH調べ
「レンジフードに関する調査」調査概要
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査期間:2020年1月16日(木)~2020年1月17日(金)
調査対象:10~80代男女 計800人※性年代均等割付