【目次】
・おけまるの意味って?
・おけまるのニュアンスと類語について
・おけまるのOK例文とNG例文
・「おけまる水産」という表現もある…!
・最後に
おけまるの意味って?
「おけまる」という言葉を聞いたことがありますか? 後輩や若い子からきたメールの返信に書いてあって、意味が分からず困った… という人もいるかもしれませんね。
「おけまる」は「オッケー」「いいよ」という意味の若者言葉です。「オッケー」を省略した言葉「おけ」+文章の最後につく句読点「。」(まる)を合わせて「おけまる」と言うようになったそうです。
おけまるのニュアンスと類語について
では、「おけまる」とは、どのようなニュアンスをはらんだ言葉なのでしょうか? 普通の「オッケー」とは意味が違うのでしょうか? また、類語にはどのようなものがあるかも調べてみました。
◆どんなニュアンスを含んだ言葉なのか
「おけまる」は「いいよ」という意味の言葉ですが、同じく「いいよ」の意味をもつ「オッケー」「OK」「了解」などと比べて、もっとくだけた言葉です。元々は女子高生の間で使われていた「おけまる」。もちろん女子高生同士の会話なので、ビジネスのように堅苦しい表現も必要ありません。
〈例1〉
A「明日のテスト範囲教えて」
B「おけまる!」
〈例2〉
A「今日の放課後、遊びに行こう」
B「おけまる〜」
というように、他愛もない会話のレスポンスとして使われる場合が多いです。
◆おけまるの類語について
「おけまる」の類語としては、「おk」「りょ」「り」などが挙げられます。これらも全て「OK」「了解」の意味をもつ若者言葉です。
「おk」は、パソコンのキーボードを日本語変換にして、OとKのキーを打ったときに出てくる言葉。もともとは2ちゃんねるなどのインターネット掲示板で使われていた言葉で、次第に若者の間でも使われるようになりました。
「りょ」は「了解」を省略した若者言葉。「り」は、「りょ」をさらに短くした言葉です。
「おk」も「りょ」も「り」も、パソコンやスマホで本来の言葉よりも簡単に打つことができて、なおかつ言葉の響きや見た目がおもしろ可愛いことから流行したようです。
また、同じ語尾に「まる」をつける若者言葉としては「あざまる」「おつまる」などが挙げられます。
「あざまる」は「ありがとうございます」+「まる」、「おつまる」は「おつかれさま」+「まる」。どちらも普通に使うよりも、くだけた、可愛らしい感じの響きになりますよね。このゆる可愛さこそが、若者の間で流行る理由ですね。
おけまるのOK例文とNG例文
では、「おけまる」は実際どのような場面で使うのでしょうか。OK例文とNG例文を、それぞれ見ていきましょう。
OK例文
1)A「今日、夕飯食べて帰ろ」B「おけまる!」
「おけまる」は、ちょっとした会話の中で使うのがポイントです。質問や確認をされたときに「いいよ」、「OK」の意味で使えば大丈夫です。
2)A「これ、やっておいてもらっていい?」B「おけまる、明日までにやるね」
何か頼まれごとをしたときの返事としても使えます。ただし、この場合「おけまる」だけ返してしまうと、「テキトーな人だな」、「本当はやりたくないのかな」などと思われる可能性も。相手が真剣に頼みごとをしてきている場合は、「いつまでにやるよ」とか「任せて」など、追加でフォローの言葉を入れてあげるといいでしょう。
NG例文
1)A「明日の会議で使う会議室を取っておいて」B「おけまる」
まず、前提としてビジネスシーンでは「おけまる」は使わない方がいいでしょう。距離の近い同期や後輩から簡単な頼まれごとをされたときは、その場の雰囲気に応じて使ってもいいかもしれませんが、上司からの頼まれごとに対して使うのは絶対にNG!「かしこまりました」など、正しい敬語で答えましょう。
2)A「ずっと好きでした、付き合ってください」B「おけまる」
また、仕事の場でなくても、相手が真剣な話を持ちかけてきたときに使用するのもやめた方がいいでしょう。軽い言葉なので、「この人、あまり真剣に考えてないのかな」と相手を傷つけてしまう可能性があります。
告白や悩み相談など、真剣な話を持ちかけられたときは「おけまる」で済ませるのではなく、きちんと「いいよ」と丁寧に返事をしましょうね。
「おけまる水産」という表現もある…!
また、「おけまる」がさらに変化した言葉として「おけまる水産」という言葉もあります。これも、意味は同じく「OK」「いいよ」を表す言葉です。
「水産」はどこから来たのかというと、24時間営業のチェーン居酒屋「磯丸水産」から。「いそまる」と「おけまる」の言葉の響きが似ていることから、語感のよさだけで「おけまる水産」という言葉も使われるようになりました。
最後に
「おけまる」という言葉のニュアンスや使い方について、正しく理解できましたか? 正しい場面で使用して、後輩や若者の会話についていけるようになりましょう。
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