【目次】
・「パワーワード」の意味とは?
・パワーワードにはどのようなものがある? 5選例文をご紹介
・パワーワードがよく登場する漫画について
・最後に
「パワーワード」の意味とは?
まずはパワーワードについて
ビジネスやTwitterなどのSNSのタイムラインでよく使用されている「パワーワード」。一般的には、影響力の大きな言葉・インパクト大のフレーズという意味で用いられます。先人の言葉のような心に響く言葉もあれば、打ちのめされそうになる破壊力のある言葉も含まれます。良くも悪くも「印象に残る言葉」で、キャッチーで耳に残り、心に刺さって眠っていたものを目覚めさせてくれる、そんな言葉のことを言います。
たとえネガティブな意味であっても、相手に強い影響を与えればそれがパワーワードになります。インパクトがあり共感される言葉は、ネットで拡散されるのも早くすぐに浸透します。
「力」を表す「パワー」と「言葉」を表す「ワード」の組み合わせだけあって、語感からも力がみなぎるような雰囲気が伝わりますね。
◆パワーワードと呼ばれる理由について
パワーワードは、面白い言葉、単語の組み合わせをまとめて、世間の多くの人に非常に強い強烈なインパクトを与える意味を持つ言葉です。
ビジネスシーンでは、自分を鼓舞したり、訴求力を高めたりする効果が期待される言葉が、「パワーワード」として使われています。日々の暮らしの中で誰もが思いつくような言葉、単語の組み合わせでできているパワーワードは、一度聞くと忘れられない言葉となって記憶に残るようです。
日常的には先人の名言や格言、力やインパクトのある言葉の組み合わせを指します。
◆パワーワードが流行するようになった背景は?
「パワーワード」がその言葉の持つ意味ではなく、勢いやインパクト中心に使われ広まったのは2010年代からで、Twitterを中心に「印象に残る言葉」「インパクトのある言葉」という意味での使い方が広がりました。
2012年頃には、当時Twitterで連載されていた小説『ニンジャスレイヤー』の中でこの言葉が使用されて浸透していったようです。
もともとは「何となく笑えるインパクトのある言葉」というニュアンスで使われていましたが、最近では単純に「インパクトのある強烈な言葉」という意味で用いられることが多いようです。
パワーワードにはどのようなものがある? 5選例文をご紹介
◆1:「面倒だ信じてしまおうwikipedia」
いまや名言にもなりつつある代表例です。何かを調べる時に、まず閲覧してしまうネットの百科事典と言われるウィキペディア(Wikipedia)。どこまでが本当なのか信憑性に欠ける内容もありますが、つい使ってしまう気持ちをよく表しています。
◆2:「筋肉は裏切らない」
Twitterで話題になった言葉で、筋トレブームのパワーワードになりました。
◆3:「大人女子(40代)」
社会現象化したヒットアニメ『鬼滅の刃』ですが、30代~40代の女性ファンが多いことから「大人女子(40代)」がパワーワードになっています。「声優が豪華」「セリフに感情移入ができる」などの理由で女性ファンが急増しているそうです。
◆4:「300回キスしても落ちない」
『クラランス』のウォーターリップ ステインのコンセプトでしたが、食事してもリップが落ちることを気にしなくていいという点が注目されました。
◆5:「一日一生」
「一日を一生のように生きよ、明日はまた新しい人生」。現代の“生き仏”と称される酒井雄哉・大阿闍梨の言葉で、背筋が伸びるようなパワーワードです。
パワーワードがよく登場する漫画について
◆1:『鬼滅の刃』
大正時代を舞台に、主人公の竈門炭二郎が家族を殺した「鬼」と呼ばれる敵や鬼と化してしまった妹・禰豆子を人間に戻すため、炭治郎が「鬼狩り」への道を突き進む物語。血風剣戟冒険譚と称されるように、苦しい鍛錬や鬼狩りなどのシーンが多いですが、「失っても、失っても、生きて行くしかないんです。どんなに打ちのめされようと」といった全編に流れる炭二郎の家族や仲間へ優しさ、鬼に対する慈愛の言葉が深く胸に響きます。
◆2:『スラムダンク』
国内累計発行部数が1億2000万部以上という、驚異的な記録を打ち立てているスポーツマンガの金字塔『スラムダンク』。不良だった赤髪のバスケ初心者・桜木花道が、湘北高校バスケットボール部に入部し、強豪校のライバルらと対戦しながら頭角を現していく物語です。スポーツを扱った漫画だけに、「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」、「『負けたことがある』というのが、いつか大きな財産になる」など、気持ちを奮起させる珠玉のパワーワードがちりばめられています
◆3:『カイジ』
自堕落で非生産的な生活を送っていた若者カイジが、後輩の借金の保証人になったことを機に、極限状態の中で数々の命懸けギャンブルに挑んでいくという、どん底のストーリーです。「可能性を追わないからクズ」、「自分を救うのは… 自分だけ」、「今日… 今日だけがんばるんだ」、「この勝負、圧倒的不利」など、自分で運命を切り開くパワーに「ざわ… ざわ…」させられます。
最後に
パワーワードは、何気ない日常にスパイスを効かせてくれるもの。SNSだけでなく、自分の周りにもたくさん存在しています。その日の気分によって、パワーワードもどんどんアップデートされていくはず。あなたも自分を励ましたり、相手を元気にさせられるようなパワーワードをどんどん作ってみましょう!
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