「洋服にくっつくトゲトゲした植物」の名前は?
草むらなどで遊んだあとに、トゲトゲした植物がパンツやスカート、靴下などに気づかないうちにくっ付いていた経験はありませんか。よくあるシチュエーションではあるものの、あの植物の正しい名前を知っている人は、意外と少ないかもしれません…!?
【問題】
洋服にくっつくトゲトゲした植物の名前は…?
1. オナモミ
2. イガラシ
正解は?
1. オナモミ
オナモミは、キク科の一年草で、各地の荒地や路傍などに生えます。全体に短毛が生え高さは約1メートルになり、夏から秋にかけて枝先に雄花を、下部に雌花をつけます。果実は楕円形で鉤(かぎ)状のとげがあり、熟すと緑から灰褐色になり、とげも固くなります。このとげは動物の毛などにからみついて運んでもらうためにあるといわれているそう。
また、この果実は蒼耳子(そうじし)といい、漢方では蓄膿症(ちくのうしょう)や解熱・沈痛などの薬用に用いられています。ただし、日本では現在オナモミは少なくなり、よく見かけるのは近縁種の帰化植物オオオナモミやイガオナモミだとされています。
おなもみ〔をなもみ〕【葈=耳/巻=耳】
キク科の一年草。道端などに生え、高さ約1メートル。葉は浅く3~5裂し、互生する。夏から秋、枝先に雄花を、下部に雌花をつける。実は楕円形で鉤(かぎ)状のとげがあり、他にくっつく。果実は漢方で蒼耳子(そうじし)といい、風邪・蓄膿症(ちくのうしょう)・神経病に薬用。《季 秋》
(小学館デジタル大辞泉より)
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