世界各国の料理×カレー! 2020年に食べて欲しい、絶品カレー♡
2020年、あけましておめでとうございます\(^o^)/遂にやって来ましたオリンピックイヤー! 世界中の様々な国から多くの方々が日本へやってくる年です。
日本は世界有数のグルメ大国であり、美味しいものが多い国としても知られていますが、新たな日本食として世界へ知らしめたいのが他でもないカレーです。既にカツカレーなどは世界的にも知る人ぞ知るところとなっており、カツカレー大好きという外国人も少なくありませんが、そんな方々が食べるカツカレーって昔ながらのものが多いんです。今はもっと新しくてヘルシーで美味しいカレーがあるんだよと世界へ発信するチャンスの年でもあると思っています。
世界的に見ても日本ほど様々なスタイルのカレーが揃っている国はありません。昨今はカレー業界が盛り上がっていることもあり、カレー専門店ではないお店がカレーを提供し始めている流れもありますし、その中には個性あって美味しいものも結構あるんです。
2020年最初のカレーなでしこは、世界各国の料理をカレーにアレンジしたお店の特集です。ある意味カレーオリンピックと言えるかもしれません。どのお店が金メダルを取るのか、決めるのは食べたあなたです!
◆ドイツ? エジプト? インド?「築地 ピラミッド」
いきなり混乱するようなお店からご紹介します(笑)。こちらはドイツ料理店でありながらランチはカレーのお店。そして店名が何故かピラミッド。訳がわかりませんが美味しければ良いのです!
ドイツ料理店らしくビールを使用し、その苦味が深みに繋がっているカレーと激辛キーマのハーフ&ハーフがおすすめ。ドイツ名物のソーセージも欠かせないトッピングです。ここにしかないオンリーワンのカレーは固定ファンを多く掴んでいて、昼時は行列必至。ちなみに夜にはドイツ名物の本格的なカリーヴルストも味わえますよ。
▲ハーフ&ハーフ(ソーセージカレー、キーマカレー)
◆ロシア風プロフにサワークリームを合わせるカレー「東京駅 ゴドノフ東京」
ロシアにカレー的な料理は無いのですが、ここではランチメニューにオリジナルカレーが存在します。こちらの何がロシア的なのかというとご飯がロシア料理のプロフであるという点と、横に添えられているのがロシア料理には欠かせないサワークリームであるという点です。
カレー自体はトマトベースの粗挽きの豚肉。パクチーも良いアクセントになっていますし、フライドオニオンがまた食感的にも味わい的にも変化を出していて美味しいです。ロシアとカレーの意外な出会い。面白いです。
▲オリジナルカレー
◆イタリア料理的にスパイス料理を「幡ヶ谷 パヴォーネインディアーノ」
幡ヶ谷にあるおしゃれなバーです。その料理はスパイス料理とイタリア料理がメイン。実はイタリアは世界で一番カレーを食べない国と言われているのですが、日本人からすると昭和の時代からスパゲティもカレーも洋食の範疇に入るので、この二つが合わさるのは非常に日本的だとも言えるでしょう。
看板メニューの香草ラムキーマはトマト感の強さとオリーブオイルの風味が実にイタリア的。これをチーズクルチャならぬチーズフォカッチャで食べるという楽しさは他では味わえません。
▲香草ラムキーマカレー、チーズフォカッチャ
◆激戦区で人気のフレンチカレー「西荻窪 スプーン」
カレーが今のように注目される前から、激戦区西荻窪の代表的なお店として知られているスプーン。フレンチ出身シェフが作るカレーは欧風カレーとも違うオリジナル。丁寧に作られたカレーは食べ進める程に美味しさを感じます。基本的には優しい味なのですが、卓上のスパイスでスパイス感の調節可能な所も嬉しいです。
こちらはカレーのみならずオードブルも非常に美味しいので、お酒とともに楽しんだ後にシメのカレーという、フレンチ感ある流れで楽しむのが最高ですね。
▲フレンチカレー
◆町中華の本気カレー「菊川 生駒」
中華料理とカレーの相性の良さは本連載でも何度も語ってきました。スパイスカレーのお店が中華的エッセンスを取り入れるのは近年のトレンドのひとつとも言えますが、こちらのお店は逆に中華料理店がスパイスカレーのエッセンスを取り入れたカレーを出している注目のお店です。
麻婆カリー飯は麻婆豆腐でありながらもトマトとカレースパイスが入ることによってカレー感がしっかりと出ています。元々の麻婆豆腐が非常に美味しいからこその美味しさとも言えます。カレー的スパイス使いで揚げられたパーコーをトッピングすれば、最高の中華カレーの完成です!
▲麻婆咖喱飯+排骨
◆アメリカンなハンバーガー店で究極のカレーバーガーを「上板橋 ハングリーヘブン」
こちらはグルメバーガーの人気店ハングリーヘブン。東京のみならず福岡にもお店が広がっているのですが、こちら上板橋店が本店的立ち位置で、ここはカレーバーガーのメニューが豊富にあるので最高です!
色々とあるのですが個人的おすすめはインディアカレースパイシーキーマ。ワイルドで標高の高い極上のハンバーガーにカレーソース。そしてさらにキーマカレーというダブルカレー! ガツガツ頬張ることによって多幸感が味わえます。
▲インディアカレースパイシーキーマ
◆アフリカはエチオピアのカレー「赤坂 サファリ」
赤坂のアフリカ料理店サファリ。こちらでは昼も夜もドロワットというエチオピアカレーが味わえます。激辛の一歩手前くらいのしっかりした辛さですが、しっかり炒めた玉ねぎの甘味と旨味も感じられて食べやすく、意味ある辛さの美味しいカレーとなっています。
店内ではレゲエが流れていて、レゲエはジャマイカじゃないかと思うかもしれませんが、レゲエを語るにおいて忘れてはならないラスタの現人神ハイレ・セラシエはエチオピアの皇帝ですから。そんなわけでレゲエ好きにもたまらないお店なんです。
▲エチオピアカレー ドロワット定食
◆一皿で世界一周!「八丁堀 トランクカフェ」
最後にご紹介するのはこちら。八丁堀にある世界料理カフェなのですが、こちらのカレーというか料理のラインナップがとんでもなく面白いんです。ランチでもカレーやビリヤニが味わえるのですが、夜のディナープレートで世界一周ができます。
南インド的なカレーからタイ料理、ヨーロッパ料理、中東料理、時にはメキシカンまでとにかく多種多様。内容は日替わりなのですが様々な料理を一度に味わえて非常に贅沢な気持ちになれます。南インド料理の有名店やカレーが有名なメキシコ料理の名店で修行した方のお店なので、カレーに力が入っているのも当然なのです。
▲ディナープレート
カレーの本場インドに行っても、ここまで多種多様なカレーを味わうことはできません。日本は世界一カレーが自由な国であり、それが受け入れられている国だとも言えるでしょう。本格的なカレーも最高ですが、時にはこういう変化球のカレーも楽しいものです。世界のカレーを楽しめる国、日本。オリンピックもカレーも盛り上がりますように\(^o^)/
AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。
音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均1000食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/