グリーン車はなぜグリーン?
◆座席がグリーン、ではなく…
新幹線のグリーン車両は、外観も普通車両と変わらないし、座席などの内部も特段グリーンの色みも感じません。それなのになぜ、グリーン車と呼ばれているのでしょうか?
その昔、車両ランクを一等、二等、三等と呼んでいた頃に、もっとも設備やサービスが良い一等車両の外側の窓の下にグリーンのラインがあったことから、グリーン車と呼ばれるようになったという説が有力です。そのほか、指定席のヘッドレストカバーがグリーンだった説や、一等車両の切符がグリーンだった説などがあります。車両や切符など一等車両にまつわる色がグリーンだったのですね。
ちなみに、一等車両からグリーン車になったのは、1969年(昭和44年)。計算してみると、今年でグリーン車50周年でした!
◆グリーン車マークは四葉のクローバー
現在、グリーン車両にはグリーンのラインは入っていませんが、グリーンの四つ葉のクローバーのマークがドア付近に付されています。これはグリーン車に乗る方々に幸せが訪れますようにという願いが込められて作られたマークだそう。なんだかほっこりしますね。
クローバーマークはグリーン車導入時に制定され、1978年(昭和53年)までの9年間は窓下のグリーンのラインとクローバーマークが併存していたそうですよ。
◆グリーン車で快適な帰省を
グリーン車は普通車に比べ、ゆったりと座れるように前後の席の間隔が広めにとられ、座席の横幅も広めに設計されています。床はカーペット仕様で、フットレストもありますし、各席にコンセントがついているため携帯電話などのバッテリー切れの心配もありません。
グリーン車でくつろぎながら帰省することで、今年一年間頑張った自分を労うというのもワンランク上の贅沢な感じがしますね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!