毛布が洗濯機に入らないときは、お風呂の浴槽を使う!
家で「洗濯できない」と思い、普段はクリーニング店に出しているものが、実は家で洗えたら…!? クリーニング代の節約になりますよね。
今回、「家で洗濯できない」と思われがちな「毛布(※)」の洗い方をライオン株式会社のお洗濯マイスター大貫和泉さんに教えてもらいました。
※家庭で洗える表示があるもののみに限ります
◆洗う前の下準備
1.「洗濯表示」をチェック
毛布についている「洗濯表示」を見て、家庭で洗えるかどうかを確認します。
※洗濯表示は2016年12月1日に改定されました
2. 洗濯機の「取扱説明書」を確認
洗濯機の取扱説明書をみて、「毛布コース」や「大物洗いコース」などの毛布が洗えるコースがあるか、毛布が家庭の洗濯機で洗える素材か、洗濯可能な重量かを確認。洗濯機によって、洗濯時のかたよりや布傷みを防ぐために、「お洗濯キャップ」または「洗濯ネット」を必要する場合が多いため、前もって準備しましょう。
3. ホコリなどの汚れを取り除く
物干し竿などにかけて、布団たたきで軽くたたきましょう。ホコリや髪の毛などの汚れを落とします。
4. 汚れが気になる部分は前処理を
直接肌が触れる首回りの部分などは、皮脂や汗がついて汚れている場合があります。目立つ汚れがある時には、おしゃれ着用洗剤(アクロン)の原液をつけ、キャップの底で軽くたたいて前処理をしましょう。
◆洗濯機で丸洗い
縦型全自動洗濯機で「洗濯ネット」を使って洗う方法をご紹介。縦型全自動洗濯機の機種によっては、「洗濯ネット」を使わないもの、洗濯機に入れる時のたたみ方を指定しているものもあるため、取扱説明書を確認しましょう。
【手順】
1. 洗濯ネットに入れる
汚れている部分を外側にし、ジャバラ状(屏風だたみ)にたたみます。
次に、直接肌が触れて汚れがつきやすい首回りの部分が外側になるように、ロール状に丸め、洗濯ネットに入れましょう。
2. 洗濯機に入れる
洗濯ネットに入れた毛布を洗濯機に入れます。
3. コースを選択してスタート
「毛布コース」や「大物洗いコース」を選んで、スタートボタンを押します。
洗濯機の表示に従って、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を洗剤投入口にセットし、フタを閉めます。
※前処理で使用した洗剤分を差し引いた分をいれてください
4. しっかり押し沈める
毛布は浮きやすいため、上部が水につかないことがあります。水が溜まったら、洗濯機を一時停止し、両手で5~6回程度、しっかり押し沈めてから洗濯を再開します。
5.「M字干し」で効率よく乾かす
脱水後はすぐに洗濯機から取り出し、手で取れる毛玉は取っておきましょう。大物の毛布は乾きにくいので、効率よく乾かすため、もの干し竿を2本使って「M字」状に干します。また、途中で表と裏をひっくり返すと乾きが早くなります。
直接日光に当たると生地が日焼けしたり、色あせるものも。洗濯表示で干し方を確認し、陰干しマークのあるものは、日陰に干しましょう。
▲M字状の干し方
また、お部屋で干す場合は、「ジグザグ干し」やハンガーで隙間を広げて竿にかけます。扇風機を当てると早く乾きますよ。
▲ジグザグ干し
▲ハンガーで隙間を広げて竿にかける干し方
◆洗濯機に入らない「毛布」の洗い方
洗濯機に入らない、または洗える重量を超えた「毛布」は、お風呂の浴槽を使って洗いましょう。
【手順】
1.「ジャバラ状」にたたむ
汚れた部分を外側にし、浴槽の大きさに合わせて「ジャバラ状」にたたみます。
2.「足踏み」洗い
毛布がつかる程度の水を浴槽に入れたあと、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を使用量の目安を参考に入れ、端から「足踏み」するように洗います。足踏みをする時は、必ず壁や手すりなどにつかまって、転んだり滑ったりしないように注意してください。
3.「シャワー」で洗剤液を流し、ためすすぎ
洗剤液を浴槽から流し、シャワーの水を上から当てて足踏みしながら、毛布に残っている洗剤液を洗い流します。その後、毛布がつかる程度に水をためて、足踏みをしてためすすぎを行います。すすぎの水を浴槽から流したら、もう一度毛布にシャワーを当てて洗い流し、ためすすぎをします。
4. 浴槽のフチにかけて脱水
すすぎ終わったら、足踏みをして水をよく切って、浴槽のフチ(エプロン部)にかけて脱水します。30分~1時間後、水が切れて軽くなってから、物干し竿に干します。
毛布が家で洗えたら、便利! クリーニング代の節約につながり、さらに汚れたときにサッと洗うことができます。ぜひ、「洗濯表示」で家の洗濯機で洗えるかをチェックしてみて。もし、家で洗濯ができるならば、早速実践を♡
情報提供/アクロン