瞬きが極端に少ないと、角膜が傷つきやすくなってしまう…
仕事で常にパソコンと向き合って、休憩時間や通勤はスマホを操作して… と目を使うことが多い日々。きちんとケアをしないと、目の角膜に異変が起きているかも。
そこで、今回、目の角膜の異変やケア方法について、OTC医薬品を展開するライオン株式会社に教えてもらいました。
◆目の角膜って何?
角膜とは黒目の部分で、直径1.2cm、厚さ0.5mmしかないとても小さな組織ですが、眼球に光を取り入れる入口としての役割と水晶体とともにピント調整をするレンズとしての重要な役割を持っています。
出典:ライオン株式会社
◆スマホの長時間使用で瞬きが極端に少なく…
スマホなどを長時間使うことが多い現代人の目は、瞬きが極端に少なくなってしまうため、涙が角膜に行き渡らず、乾きやすいだけでなく、傷つきやすくなっています。角膜に傷がつくと、痛みを感じるだけでなく、ピントが正確に合わなくなるため、モノを正確に見ることが出来なくなってしまう場合も。
角膜ダメージが進むと、「角膜びらん」や「角膜炎」になってしまう恐れがあるため、注意が必要です。
▲びらんとは、上皮がはがれてしまうこと
出典:東邦大学医療センター大森病院眼科
▲いったんバリアが破れると、菌を排除しにくい
出典:東邦大学医療センター大森病院眼科
◆角膜の状態をチェック!
目に異変を感じている人は、角膜の状態をチェックしてみましょう。
【角膜損傷チェックリスト】
<生活習慣>
✔︎PC画面を毎日連続1時間以上見ている
✔︎通勤途中スマホを見ていることが多い
✔︎スマホで動画を見ることが多い
✔︎平均睡眠時間は5時間以下である
✔︎コンタクトレンズを使用している
<症状>
✔︎寝ても疲れ目が解消しない
✔︎朝から目がかすむ
✔︎光がまぶしく感じやすくなった
✔︎常に目が乾いてショボショボする
✔︎目が重たい感じがする
✔︎目が痛くなることがある
✔︎目を10秒以上空けていられない
【結果】
3点以下:今のところ大丈夫
4~7点:要注意
8点以上:危険
監修:東邦大学医学部眼科学講座(大森)教授 堀裕一先生
◆自宅でできる「角膜ケア」
✔︎ビタミンA入りの目薬
ビタミンA入りの目薬は、角膜を修復し涙をとどめるため、乾きなどによる疲れを治してくれます。
おすすめは、ライオンの「スマイルザメディカル A」。ビタミンAを基準内最大量(*1)配合し、界面活性剤EOPO(*2)を用いてナノエマルション製剤とすることにより、つらい乾きなどによる疲れを根本から改善します。また、防腐剤(塩化ベンザルコニウム、ソルビン酸カリウムなど)や清涼化剤を配合していません。瞳のことを考え、より涙に近い設計になっています。
*1:一般用眼科用薬製造販売承認基準の最大量(5万単位)
*2:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール
✔︎軽い運動・体操
PCやスマホばかり見ていると、目は緊張状態にあるため、乾いてしまいます。少し軽い運動・体操をすると涙が出やすくなります。
✔︎ホットアイマスク
目の周りを温めると、マイボーム腺(涙液の蒸発を防ぐ油性成分)からの分泌物の排出を促進。また、リラックスできるため、涙も促しやすくなります。
✔︎綿棒でマイボーム腺の詰まりを解消
まつげの生え際にできる、ポツッとしたマイボーム腺の詰まりは、マイボーム腺からの分泌物の排出を止めてしまうため、綿棒で取り除きましょう。
パソコンやスマホを使うことが多い今だからこそ、しっかり「角膜ケア」を! それが目の健康を守ることにつながるはず。
情報提供/ライオン株式会社
TOP画/(c)Shutterstock.com