資生堂パーラーの60年続く名作チョコレートパフェを味わって!
こんにちは。チョコレートジャーナリスト、ショコラコーディネーターの市川歩美です。私のような、熱心なチョコレートパフェファンなら、まず知っておきたいのが、資生堂パーラーのチョコレートパフェ。
日本で暮らす私たちがチョコパフェを語り、考えるうえで、このパフェの存在は欠かせません。いつ生まれたか定かでないものの、現存するメニューで確認できるのは1959年、そこから考えると今年60歳をむかえるという、王道チョコレートパフェです。
ヨーロッパ取材から東京に戻った私の「帰国直後スイーツ」としても、最高でした。レポートします!
▲東京・銀座資生堂ビルへ
「チョコレートパフェ」に出会えるのは、東京銀座資生堂ビルの3F。「銀座本店サロン・ド・カフェ」です。ビルの3Fへあがりましょう。
銀座本店は、2019年11月1日にリニューアルしたばかり。美しい空間がむかえてくれます。
みんなが大好きな、あの組み合わせ
こちらが「チョコレートパフェ」です。
資生堂パーラーは1902年、当時まだ珍しかったアイスクリームや、日本初のソーダ水を販売する「ソーダファウンテン」として創業しました。1928年には本格的にレストランに。以前は「サンデー」という名の、アイスクリームに生クリームやチョコレートソースを添えたメニューがありましたが、進化して「パフェ」になったと言われています。
バナナとチョコレート、この組み合わせは、もう、みんな大好きですよねっ!
おいしくてきれい。体にすーっと入っていくみたい。スイスイ食べらるチョコレートパフェです。なんだかほっ、とするのがうれしい。
内容は、底から…
チョコレートソース、自家製バニラアイスクリーム、中心部に、おや、という感じでバナナが入っているのが私は好き。自家製チョコレートのアイスクリーム、生クリーム、バナナ(築地の職人さんが厳選したものだけを使用)、アーモンドスライス、ダンテル(薄いクッキー)
このダンテルは、アーモンドの粒とフレッシュオレンジジュースを使っていて、カリッとしつつ、さわやかなお味。
資生堂パーラー 銀座本店飲料長の橋本和久さんに、パフェについてお話を伺いました。
「自家製のバニラアイスクリームと、スイス産のミルクチョコレートを使ったアイスクリームをシンプルに召し上がっていただくパフェです。レシピを変えないのは、お子さまが、大人になってもその味が『思い出』となるよう、いつきても変わらない味を提供したいからです」と教えてくださいました。
アイスクリームは、ミルク、卵、砂糖、バニラと、素材はいたってシンプル。コクがあるのに、もたれなくて「お水がいらないパフェ」と感じます。
60年以上、東京で愛され続けている「王道チョコレートパフェ」。限定や新作チョコレートパフェもよいけれど、まずは、歴史ある「資生堂パーラー銀座本店サロン・ド・カフェ」で、一度は、味わってみてください。
追記:現在の資生堂パーラーのビルは2001年にできて、11月1日にリニューアルしたばかり。1Fのショップではチョコレートやお菓子をお買い物できます。インテリアもアートも美しくて、ここは、私の大好きな場所。ショッピングも楽しんでみてくださいね♪
ショコラコーディネーター® 市川歩美
チョコレートのジャーナリストとして最新のチョコレート情報に精通。
おすすめ・注目のチョコレートの紹介ほか、関連情報を雑誌、テレビ、ラジオ、Webなどのメディアに提供しながら、メディア・チョコレートブランド・消費者をつなぐ、日本唯一のショコラコーディネーター®として活動。
チョコレート愛好家歴は、5才頃から。本格的なチョコレート愛好家歴約30年。フランスの上質なショコラに1990年代前半に出会って以来、「ショコラのある生活」を豊かにするべく、チョコレート関連イベント、トークショーへの出演、テレビ番組、記事の監修、商品企画なども行う。