川崎悦子さんってどんな人?
劇中のダンスが話題を集めたドラマ「女王の教室」に「モテキ」。さらには、滝沢秀明さんがプロデュースする「滝沢歌舞伎ZERO」や舞台「劇団☆新感線」など、数多くのヒット作の振付を手掛けてきた振付師こそ、今回ご紹介する川崎悦子さん(63)。
川崎さんが手がけた振付の中で、取り分け大きなインパクトを残したのが〝武富士ダンス〟。金融会社のCMにダンスを取り入れるという斬新な演出が、当時大きな話題に。
そしてその活躍ぶりは分野を超え、日本オリンピック委員会強化スタッフとしても名を連ねるなど、63歳となったいまでも仕事のオファーが絶えない。
−−振付師になった理由は?
厳格な家庭に育ち、4歳からクラシックバレエを習っていた川崎さん。高校生のときは役者になるのが夢だったものの、親からの猛反対で一度はOLに。
しかし役者の道を諦めきれず、すぐに退職。親からは勘当されたが、役者の夢は捨てなかった。
その後、役者として目が出ることはなく、お金を稼ぐために始めたのがバレエ経験を活かしたダンス講師のアルバイトだった。
ダンスの楽しさを改めて知った川崎さんは、趣味でダンサーとしても活動を始開始。そんな彼女がブレイクしたきっかけは、26歳のとき。
哀川翔さんや柳葉敏郎さんなど名だたる俳優が在籍した「一世風靡セピア」の前身で、当時全くの無名だったグループ「劇男零心会」の振付を担当。後に「一世風靡セピア」としてデビューすると、「前略、道の上より」が大ヒット。その振付が話題となり、オファーが舞い込むようになった。
川崎悦子さんの「7つのルール」
さて、そんな川崎さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.出だしの振付に時間をかける
出だしの振付にこだわるのがポリシー。本を読むときに最初の1ページ目でその本を読みたいか読みたくないかが決まるのと同じだから、導入部分を大切に。
■2.年長者ぶらない
現場で年下の演者が自分に気を遣わないように心がけていること、それは年長者ぶらないこと。どんなときでも感謝の気持ちを忘れない。
■3.振付は朝6時から考える
1日3時間しか寝ないという川崎さん。振付を考えるのは、頭がもっとも働く朝6時から。
■4.何事も第一印象で決める
何事も第一印象で決めるのがスタイル。迷う時間が嫌いで、自分の心が動くかで即座に判断。
■5.1日2本 映画を観る
振付師としての引き出しを増やすために行なっている日課が、映画を観ること。心の琴線に触れるのはどのようなことなのかを考えながら観ることで、振付のヒントに。
■6.本気のときは裸足になる
自分を奮い立たせるとき、決まって裸足になるのが川崎さん流。裸足になることで気持ちが入るのだそう。
■7.うまく踊るより楽しく踊る
自分の振付が踊れない人に対して、無理に練習をさせないのがポリシー。下手でも完璧じゃなくてもいいから、楽しく踊ってほしいというのが川崎さんの願い。
次回の「7ルール」の放送は、10月22日(火)よる11時00分~。主人公は、岩手県庁職員から漁師に転身した27歳・高橋典子さん。
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