青木人生さんってどんな人?
日本有数の歓楽街、新宿・歌舞伎町。その路地裏にある雑居ビルの一室で、水商売を生業とする人たち専門の不動産アドバイザーとして働く女性が、今回ご紹介する青木人生(あおき ひとせ)さん(32)。
賃貸物件の審査が通りにくい水商売に従事する人々をサポートし、契約までこぎつける。その仕事ぶりがクチコミで広がり、いまや指名が殺到。
そんな青木さん、実は自身も大学在学中から水商売を始め、現役キャバクラ嬢として仕事を続けている。
−−不動産アドバイザーになった理由は?
静岡県で生まれた青木さん。シングルマザーとして水商売で家計を支える母を見て育った。
大学生のとき、母の名義で家を借りようとした際に、母が水商売をしていることを理由に入居を断られた物件が何件もあったという。
「水商売に向けられる偏見の目を無くしたい」。そんな思いで、5年前に不動産業界へ飛び込んだ。
「酒でトラブルが起きがち」、「収入が不安定」、そういったイメージを払拭すべく、管理会社や物件オーナーに説明を繰り返し、扱う物件数を増やしてきた。
現在は、不動産アドバイザーとキャバクラ嬢、二足のわらじを履き、水商売で働く人に寄り添い続けている。
青木人生さんの「7つのルール」
さて、そんな青木さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.顔写真入りの名刺を渡す
初対面の人にまず渡すのが青木さんの〝顔写真入りの名刺〟。お客さんや管理会社の担当者に顔を覚えてもらうための工夫。
■2.希望より安い物件から勧める
お客さんに物件を勧めるとき、安い物件から紹介するのがこだわり。水商売は給料の浮き沈みが激しいので、沈んだときにでも払える家賃の物件を紹介したいという心遣い。
■3.内見日はお客さんの起床確認する
物件の内見に行くときに青木さんが必ず行うことが、お客さんの起床確認。遅刻によって管理会社や大家さんから悪い印象をもたれ、入居審査に影響が出ることを防ぐため。
■4.彼氏がいることを隠さない
キャバクラ嬢として接客する際、彼氏がいることを包み隠さないのがスタイル。お客さんとの疑似恋愛によって苦しむ女の子の姿を見てきたから、色恋沙汰がなくてもひとつの仕事として認められる世界をつくりたいという。
■5.月に1回 母の手料理を食べに帰る
月に1回は、母の手料理を食べに地元に帰るそう。母の料理を食べて育ったから、ホッとするのだとか。
■6.疲れたらホテルで何もしない時間を作る
昼は不動産アドバイザー、夜はキャバクラ嬢として働き続ける彼女が癒しを求めて行く場所が、横浜のホテル。ルームサービスを注文し、一人で何もせず過ごす時間が癒し。
■7.水商売の味方でいる
物件を紹介するだけにとどまらず、引っ越し後の手伝いや夜のお店の紹介などまでする。水商売の味方でいることで、自分を育ててくれた母が誇りをもって働いた水商売の偏見を変えていきたいという。
次回の「7ルール」の放送は、10月15日(火)よる11時00分~。主人公は、振付業界を牽引する63歳の振付師・川崎悦子さん。
Oggi.jpでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! 次回もぜひチェックしてみてくださいね♡