勧誘電話を受けてしまった! なんと言って断る?
社内で電話がかかってくると反射的に電話を取りますよね。出てみたら勧誘電話だった… なんてことはありませんか? 勧誘電話を取ってしまった場合、どう対処したらいいのでしょうか?
最近はナンバーディスプレイで相手先の電話番号が表示される会社も多いと思いますが、例え見慣れぬ番号で、怪しい… と野生の感が働いても、新しい取引先の方かもしれませんし、出ないという選択肢はありません。そして出てみたら… 勧誘電話だった!!! そんなときどう対処していますか?
◆営業さんの気持ちもわかるなぁ… と聞き入ってしまう
先方へ思いを馳せ、場合によっては自分の姿に重ね合わせ、勧誘電話とわかっても聞き入ってしまう方もいらっしゃると思います(なんて心優しい!)。しかし、話を聞いてしまえば聞いてしまうほど、こちらも断りづらくなってしまいますし、先方もここまで時間をかけたんだからと粘り強く交渉してくることになります。結果としてお互いに時間のロスにもつながります。心を鬼にして、「不要ですので、けっこうです」などとお断りして電話を切りましょう。
なお、「けっこうです」は肯定にも否定にも意味を取ることができてしまい、「(それで)けっこうです」と都合よく脳内変換され話がすすめられてしまう恐れがあります。「不要なのでけっこうです」と否定の意味で使っていることを明示しましょう。
◆断りにくくて先延ばししてしまう
「いま忙しいので…すみません」など、相手を傷つけないようにやんわりとお断りする方もいらっしゃると思います(やっぱり心優しい!)。しかし、これは自ら次回のチャンスを与えてしまっています。今だから聞けないのではなく、不要だから聞かないのです。また、「興味ありませんので…」に対しては他の商品を勧めてくることもありますので、やっぱり心を鬼にして「要りません。切らせていただきます」などとはっきりお断りして、電話を切りましょう。
◆スマートに断りたい
勧誘電話だとわかった途端に受話器を置く、という強制終了的な手法もありますが、後日しれっとかかってくることもありますし、切られたことに逆ギレして執拗にかけてくるセールスマンもいます。また、たとえ勧誘電話であっても強い口調や激しい言葉での撃退は、裏の顔を覗かせるようで会社ではできないですよね。
勧誘電話だとわかったら早い段階で「申し訳ありませんが、お断りします」など、毅然とした態度ではっきりとお断りし、切電しましょう。
ここで大切なのはきちんと断る意思を表明することです。特定商取引法17条では、電話勧誘に対して契約しないなどの意思表示をした者に対して勧誘の継続をしたり再勧誘することを禁止しており、違反すると行政処分や罰則の対象になります。念のため、トラブルになってしまったときに備えて、勧誘電話を取った際も先方の会社名や担当者名を確認しておきましょうね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!