9月1日は何の日? 正解は「防災の日」
新学期がスタートするなど、夏休みモードからいよいよ通常運転にシフトチェンジする9月1日。みなさんは何の日かご存知でしたか?
◆20代の約半数が知らない?
9月1日は「防災の日」。日本赤十字社が防災の日に関する意識調査を実施したところ、「防災の日を知っている」と答えた20代はなんと半数以下の48%という結果だったそうです!【日本赤十字社 調べ】
9月になると会社でも避難訓練などがあったりしませんか? 実は、これは「防災の日」にちなんだものなんですよ。
◆「防災の日」ってどんな日?
「防災の日」は地震、台風、津波等の災害についての認識や理解を深め、それらの災害に対処する心構えを準備するための日としての制定されました。また、毎年、9月1日の「防災の日」を含む8月30日~9月5日の1週間が「防災週間」と定められています。「防災の日」及び「防災週間」には、全国各地で災害を想定した、防災訓練や災害への意識を高める防災イベントなどがおこなわれています。
◆どうして「防災の日」は9月1日に制定されたの?
1923年(大正12年)9月1日に起こった関東大震災では、死者・行方不明者10万人超、住居の焼失21万棟超と、甚大な被害がもたらされました。この関東大震災を教訓に「防災の日」が9月1日に制定されました。
また、昔は現在のように天気の予測ができなかったので、暦の上では雑節のひとつ「二百十日」にあたる9月1日頃を台風が来襲する厄日と恐れて警戒し、風を鎮める祭りを行って収穫の無事を祈るなどしていました。奇しくも、地震のみならず、台風などの風水害を含む自然災害への防災意識を高めるべき時期だったと言えそうですね。
◆防災ってどうすればいい?
防災とは、災害を防ぐことですが、具体的にはどうしたら良いのでしょうか。
まずは自分の家が安全かをチェック!
きちんと家具の転倒防止や食器棚の開閉防止などがなされているか確認してみましょう。
また、リュックに詰めた避難用セットの中身や、非常食や水などの備蓄も改めて過不足がないか、賞味期限や使用期限が切れていないか確認。避難用セットがいざという時に手にしやすいところにあることもポイントです!
災害時、どこに避難するかしっかりシミュレーションを!
実際に災害が起きてしまうと、パニックになってしまい、冷静な判断が難しくなることも考えられます。そのため、平常時にしっかりと避難場所や避難経路、家族との連絡手段等の確認・シミュレーションをおこない、備えましょう。自分が外出先にいる時に災害が起きてしまったら… 家族と落ち合えますか?
阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震と、大きな震災が起こるたび、気を引き締め、防災について考え、準備していることと思います。加えて、少なくとも1年に1日は防災について考え、見直すことは、自分や家族の命を守ることに繋がります。しっかり備えた上で、安心して毎日を楽しく過ごしましょうね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!