あなたは全部言える? 賀寿のお祝い
9月16日(月)は敬老の日ですね。敬老の日にちなんで、長寿を祝う節目の年齢である「賀寿(がじゅ)」について確認しておきましょう。あなたはいくつ知ってますか?
◆61歳(満60歳):還暦(かんれき)
還暦だけは数え年で61歳、満年齢60歳でお祝いします。生まれた年の干支に還ることから、「還暦」と呼ばれるようになりました。なんと、誕生日の曜日も生まれた日と同じになります。長寿祝いの色は赤。還暦のお祝いといえば、赤いちゃんちゃんこが有名ですね。
昔、赤には魔除けや厄除けの意味があるとされていました。男性は厄年と還暦が重なるので、厄除けの為に赤いものを身につけた方がいいとのことで、赤いちゃんちゃんこを身につけるようになったそう。
◆70歳:古希(こき)
中国の唐時代の詩人、杜甫(とほ)の詩の一節である「人生七十古来稀なり」に由来しています。稀と言われるほど、七十歳を迎えることはおめでたいことだったのです。長寿祝いの色は紫です。
◆77歳:喜寿(きじゅ)
「喜」という字の草書体「㐂」が、七十七に見えることに由来しています。長寿祝いの色は紫です。
◆80歳:傘寿(さんじゅ)
「傘」の略字「仐」が、八十と読めることに由来しています。長寿祝いの色は黄(金茶)です。
◆88歳:米寿(べいじゅ)
「米」の字をくずすと八十八になることに由来しています。日本で「八」は縁起がいいとされているため、八が2つ重なる88歳をお祝いの年とする風習が生まれたと言われています。長寿祝いの色は黄(金茶)です。
◆90歳:卒寿(そつじゅ)
「卒」の略字「卆」が九十に読めることに由来しています。長寿祝いの色は白。
◆99歳:白寿(はくじゅ)
百から一を引くと「白」となることに由来しています。長寿祝いの色も白です。
◆100歳:紀寿(きじゅ)
100年を一世紀ということに由来しています。長寿祝いの色は、こちらも白。
◆108歳:茶寿(ちゃじゅ)
茶の字を分解すると、「茶」の草かんむりが二つの「十」に分解できることからこれを「二十」とし、下は「八十八」に分解できるため、20と88を足すと108になることに由来しています。
◆111歳:皇寿(こうじゅ)
皇の字を分解すると、「皇」の上部「白」が百から一を引いた「九十九」、下部「王」が十と二に分解できるため、99と12を足し合わせて111になるところに由来しています。
◆120歳:大還暦(だいかんれき)
2回目の還暦に由来しています。
◆125歳:天寿(てんじゅ)
「天から与えられた寿命」に由来しています。「天寿をまっとうする」は、天から与えられた寿命を生き、その命を天に返すことを意味します。
※その昔、100歳をこえてお祝いをすることがなかったことから100歳以上の長寿祝いの色は決まっていないそうです。
いかがでしたか? 平均寿命が延びている現代、天寿のお祝いをする日もそう遠くないかも、しれませんね。
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鶴田初芽
都内在住のOLライター。日本語教師の母からの厳しい指導や幼少期より読書好きだったことが影響し、現在マナー、教育、ライフスタイルなどの執筆に携わっています。丁寧な暮らしに憧れ、断捨離修行中!