猛暑でもエアコンの効きを良くするには、室外機に秘密あり!?
■約5人に1人が、エアコンの効きが悪いと感じたり、止まったりした経験がある!
夏にエアコンを使用する際に、効きが悪いと感じたり、止まったりすることがあるとの回答は22.8%となり、約5人に1人の方が夏のエアコンに対して悩みを抱えていることが判明。
この悩みの解決策としてよく知られているのは、フィルターのお手入れですが、実は室外機のケアも重要。
しかし、調査では「エアコンの効きが悪いと感じたり、止まったりすることの原因は何か」との設問においては、「エアコンのフィルターの汚れ」と回答した方は46.3%となる一方、「室外機周辺の環境」と回答した方は23.7%。
「エアコンのフィルターの汚れ」に対して20%以上も低い認知率である結果に。
■外気温43℃を超えるとエアコンの稼働に支障をきたす場合も
エアコンは、外気温43℃で1時間の連続運転が可能であることが決められています(JIS基準)。これは逆に言えば43℃以上には規定がないので、43℃を超えるとエアコンの稼働に支障をきたす場合もあるのです。
しかし、室外機の周りの温度は、運転時保証温度の43℃を超え、天気予報で聞く気温よりも高くなる場合があります。これは、冷房時、ファンから温風が吹き出すため、風通しの悪い環境だと冷房時に室外機のファンから吹き出す温風で熱がこもるからです。
見落としがちですが、実は冷房の効きをよくするには、室外機の設置されている場所(周辺環境含む)にも注意が必要です。
■約8割の方が室外機のケアをしていない!
「あなたは1年以内にご自宅のエアコン本体(フィルターや内部等)・室外機を掃除したことがありますか」との設問に対して、77.4%がエアコン本体の掃除をしていると回答。それに対し、室外機を掃除した人が16.2%。エアコン本体に比べ室外機がケアされていないことが判明。
また、「ご自宅のエアコンの室外機について、実施していることはありますか」との設問に対して、一番回答の多い「直射日光の当たらない場所に設置しているでも22.5%と、多くの方が室外機の周辺温度が高くならないような対策をしていないことが分かりました。
これは効きが悪いと感じたり、止まったりすることの原因の一つと考えられます。
冷房効率UPのために、押さえておきたい3つの室外機ケア方法
今回の調査結果を踏まえ、エアコンの効きと密接な関係にある室外機の正しいケア方法をご紹介します。冷房時、室内機で吸収された室内の熱は、室外機に運ばれて、室外機が吸い込んだ空気(外気)の中に放出されます。
このとき、室外機が吸い込む空気が暑すぎると熱を放出しづらくなり、冷房の効率が落ちてしまいます。そのため室外機が吸い込む空気の温度(吸込み温度)を上げないようにケアすることが重要です。
■ポイント1:室外機周辺の風通しが悪くならないよう周りに十分なスペースを確保する。
室外機周辺に十分にスペースを確保せずに室外機を設置してしまうと、風通しが悪くなり室外機から吹出す温風がこもって吸込み口周辺の空気の温度が高くなり冷房効率悪化につながります。
室外機の周りにスペースを空けて、空気がスムーズに流れるようにしましょう。※図に記載しているスペースは、三菱電機がルームエアコンにおいて推奨する値です。
■ポイント2:室外機のファンの前に、吹き出す温風をさえぎる物を置かない。
正しいスペースで室外機が設置されていても、室外機のファンの前に物や植物等の障害物を置くと、室外機から吹き出す温風を再び吸い込んでしまい効率が下がります。
室外機のファンの前には物を置かないようにしましょう。
■ポイント3:直射日光が当たらないよう室外機に日除けを設置する。
直射日光で室外機周辺の空気が暖められると、吸込み温度が上がり冷房の効率が落ちてしまいます。日除けなどで室外機周辺の直射日光を遮ると効果的です。※日除けについては各メーカーにお問い合わせください
【調査概要】
・調査対象者:東京都・大阪府在住の30-59歳の女性で、マンションまたは戸建てにお住まいのエアコンを所有している方624名
・調査方法:インターネット
・調査期間:2019年6月24日(月)~6月28日(金)
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