とうもろこしは、「朝もぎ」が甘い理由、ご存知ですか?
朝早くに収穫してすぐに「朝もぎ」のゆでたとうもろこしは想像以上に甘くて濃厚、そしてみずみずしいおいしさなのです。この味は一度食べたらきっとやみつき! ではなぜ朝に収穫すると甘いのでしょう?
タキイの種苗の方に聞いてみました。
Q.朝もぎのとうもろこしが甘い理由はなんですか?
A.「とうもろこしは光合成の能力が非常に優れた植物で、その能力はイネの約2倍ともいわれています。太陽が上がり日差しが降り注ぎ始めると、とうもろこしは光合成を始めます。
光合成をするには自身の中に蓄えたエネルギー=糖分を使います。要するに日中のとうもろこしは糖分が減少中の状態ということ。そして夜になると昼の間の光合成で得たエネルギーを糖分に変えて蓄えるので、朝方に収穫したものが甘くなるというわけです」
Q.もう7月も下旬。今からでもとうもろこしの家庭栽培はできますか?
A.「できます! 春にタネを播いて育てる普通栽培とは違い、品種選びも気をつけなければいけませんが、いくつかのポイントをしっかり押さえて栽培すると、秋には甘くておいしいとうもろこしが収穫できますよ。
この時期から育てるななら、種を播いてから実が熟すまでの期間が85日以上ある品種がよく、草勢が強い品種がおすすめです。タキイの種苗で扱っている品種の中ならば『おひさまコ-ン 88』や『キャンベラ90EX』がいいでしょう」
▲(左)おひさまコ-ン 88、(右)キャンベラ90EX。
Q.実がぎっしりつまったとうもろこしを育てるために大事なポイントは?
皮をむいたら、先端に実がついていなくてがっかり。ということがとうもろこしの栽培によくある失敗ですよね。この原因は水不足です。とうもろこしは生育過程で水分がたっぷり必要です。水分が不足すると、糖度不足、先端不稔、穂の肥大不足につながります。先端までぎっしり詰まった実を収穫するには、開花したら収穫まで、十分な水やりを心がけましょう!」
食物繊維やビタミンも豊富で、甘くておいしいとうもろこし。今年の秋を目指し、栽培してみては?
TOP画像/(C)shutterstock.com