【女子一人暮らし】1LDKのおしゃれなインテリア実例3
■実例1:ファッション好き女子なら… ドレッシングラウンジ(中野区N様邸)
コンセプトは「ドレッシングラウンジ」。クリスチャンルブタン、ジミーチュウ、プラダ、グッチなど、ファッションが大好きな女性の一人暮らしの実例です。
【Point 1】おしゃれなアイテムはショップ風に飾って
モダンとクラシックを組み合わせた海外インテリアの雰囲気。白をベースにグレー、ビビッドピンクがアクセントです。お気に入りのバッグや靴・小物などをセンスよく飾り、いつでも眺められるスペースに。
また、帰宅後にバッグを一時的に置くときなどにも役立つ「オットマン」を配置することで、一気にショップのような空間になります。
【Point 2】色数は3色にまとめて
部屋に色があふれすぎていると、どうしてもごちゃごちゃとした、落ち着かない部屋になってしまいます。初心者の方は、基本の3色使いから始めましょう!
部屋で使う色は、大きく分けてベースカラー(基調色)、アソートカラー(配合色)、アクセントカラー(強調色)の3つ。3色は、次の面積比にするとバランスがよくなります。
・ベースカラー(白、ベージュ、茶色)……床・壁・天井 ← 部屋の6割
・アソートカラー(茶色、グレー)……家具・カーテン ← 部屋の3割
・アクセントカラー(緑、赤、オレンジ)……クッション・絵・小物 ← 部屋の1割
【Point 3】壁紙のサンプルも、フレームに入れればアート
お部屋のテイストにもマッチした大好きなバッグや靴のアートを飾ることで、一層華やかな空間に。その他のアートは、壁紙のサンプル。布の切れ端や壁紙のサンプルも、フレームに入れれば立派なアートに。
大切なことは、部屋のベースの色や周辺の家具・家電の色に合わせること。部屋の基調となっている白、グレー、ピンク、そして、テレビの黒に合わせた黒と白のボーダーのアートをプラスすることで統一感が生まれます。
また、一番視線がいく対角線上にテレビを置いても、その上にアートを飾ることで無機質な印象になりませんよね。
【Point 4】存在感のあるアイテムで海外風インテリアに
暖炉の枠の装飾「マントルピース」は、存在感があり、華やかな海外風の空間に導いてくれます。部屋のテイストともマッチしていますよね!
ちなみに、こちらの「マントルピース」は荒井先生がデザインし、みはし株式会社から販売されているもの。釘や工具を一切使わず簡単に組み立てられます。
■実例2:シンプル好き女子なら… ハンサムグレースルーム(江東区K様邸)
コンセプトは「ハンサムグレースルーム」。白をベースにネイビーとピンクがアクセント。シンプルな家具と、デザイン性のある照明や小物をコーディネート。
【Point 1】ベースの色を飛ばし、空間に繋がりを
引戸を開けているときは空間がつながり、閉めたときはそれぞれ違う雰囲気が楽しめるように、2面の壁紙を張り替え。
引戸を開けたときに統一感が生まれるようにするためには、それぞれの空間のベースの色を飛ばすのがポイント。たとえば、ソファの色とベッド上のクッションの色を同系色にしています。
【Point 2】対角線上には主役のインテリアを
部屋をつくるうえでもっとも大切なルールといっても過言ではないこと、それは、入口からの対角線を意識すること。部屋はドアを開けたときに、「まず何が見えるか」ですべての印象が決まります。
人はある空間に入ったとき、無意識に一番遠い場所に目を向けるもの。そのため、目線がいく対角線上に観葉植物を。コンセントの関係で対角線上にテレビを配置せざるを得ない場合でも、グリーンがあるだけであか抜けた雰囲気に。フックやカーテンレールを使って吊るすのも手。
ちなみに、キラキラ感がありながらも部屋に溶け込んでいる鏡は、「ZARA HOME」のものだそう!
【Point 3】照明をプラスして一室多灯に
好きな家具を置いているのになんだか部屋が寂しい、リラックスできない…… そう感じているのであれば、照明を変えてみるのもあり。
メインの天井灯のほかに、テーブルに小さめのライトを置いたり、床置きのフロアランプを置いたりすると、光の陰影ができ、立体感が生まれます。
現在主流のLED電球の色は、以下の3種類。部屋や目的に合わせて取り入れましょう!
・昼光色……青っぽい寒色系の色。仕事や勉強をする書斎や子ども部屋に。
・昼白色……白っぽいナチュラルな光。洗面所、キッチンなどに。
・電球色……黄色っぽい暖色系。ダイニングや寝室に。
【Point 4】フロントレースでおしゃれな窓辺を演出
窓をおしゃれに演出する方法としていま注目を集めているのが「フロントレース」。フロントレースとは、従来のカーテンの吊るし方と異なり、レースカーテンを室内側に、ドレープカーテンを窓側に吊るすスタイル。
その透け感から、上品でしなやかなテイストのものが多いレースカーテンを主役にするのもまたおしゃれ。夜も楽しむことができ、背景のドレープカーテンが透けて見える感じも素敵です!
そしてカーテンを選ぶうえで大切なのが、サイズ感。洋服と同じで、カーテンの幅や丈は窓とジャストサイズになるようにしてくださいね!
■実例3:カフェ好き女子なら… 仲間が集うインテリアに(品川区M様邸)
コンセプトは「カフェダイニングに集う」。カフェのようにさっと朝食やティータイム、またダイニングのようにゆっくりと食事ができます。料理をしながら来客と会話をワイワイ楽しめる、品よく女性らしいモダン空間です。
【Point 1】カウンターテーブルで“狭い”から“おしゃれ”に
キッチンと一体になったダイニングカウンターテーブルが主役のLDK。テーブルは美しい曲線ライン、白い脚で天板がすっと浮いたようなオリジナルデザインです。後ろ姿もきれいなダイニングチェアは、3脚張り地を変えて。オレンジ・イエロー・ブラウン、明るくさわやかでおしゃべりが弾みそう!
【Point 2】ソファは壁際に寄せて
ソファの置き場所を決めるとき、どうしてもテレビの真正面に考えがち。しかしそれによって視界が妨げられる場合、奥行きが生まれず窮屈な印象になってしまいます。
固定観念を捨ててソファを壁際に寄せることで、広々とした爽やかな空間を実現。首振り機能付きテレビであれば、テレビを観ることも、食事中の人と会話を楽しむことも可能に。
【Point 3】ベッドカバーでホテル風に
ベッドの上からかけるベッドカバーは、手軽にホテル風のおしゃれな空間をつくれるオススメのアイテム。寝室は生活感の出やすい空間の一つ。サッとベッドカバーをかけておけば、来客時も安心です!
ちなみにこちらのベッドカバーは、「ZARA HOME」のものだそう。部屋全体のベースカラーの一つとなっている暖かみのあるマスタードイエローを取り入れることで、統一感が生まれます。
【Point 4】クッションは奇数個でアンシンメトリーに
クッションは、3個または5個など奇数個置くのがベスト。偶数にしてシンメトリーに配置すると、カチッと堅い印象に。リビングはリラックスする空間なので、ゆるい雰囲気になるアシンメトリーが落ち着きます。
このとき、入口から見てソファの奥に置く数を多くするようにしましょう。また、3個のうち2個はベーシックな色にして、残りの1個を柄物にすると途端にあか抜けます!
※実例写真は、荒井詩万先生が手がけたコーディネート事例について許可を得て掲載しています。
取材・構成/川原莉奈
教えてくださったのは… インテリアコーディネーター・荒井詩万さん
インテリアコーディネーター。CHIC INTERIOR PLANNING主宰。日本女子大学家政学部卒。フリーランスのインテリアコーディネーターとして、「友人宅の椅子をひとつ選ぶ」ことからキャリアをスタート。現在までに個人邸のコーディネート、リフォームなど150件以上を手がける。使いやすいプランニング、細かな収納計画、美しい配色にこだわった、住まう人それぞれに合う心地よい空間づくりが人気。インテリアスクールや大学の講師としても活躍。その他、さまざまなセミナーや自宅でのインテリアレッスンなどを通して、今まで4000人以上にインテリアのノウハウを伝える。NHK教育テレビ「資格☆はばたく」、テレビ東京「インテリア日和」、日本テレビ「スッキリ!」など、テレビ出演も多数。
先生の詳細は、こちらから。
書籍『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』(荒井詩万著:サンクチュアリ出版)
センスが無い、お金が無い、子どもがいる、賃貸、狭い、物が多い、でも大丈夫! センス、お金、広さ、全部いらない。4000人以上にノウハウを伝えてきた理論派コーディーネーターが教える、真似するだけの部屋づくり。何も買わずに勝手に部屋があか抜ける! どんな部屋でもあてはまる黄金ルール教えます。
書籍の詳細は、こちらから。