面接で好印象を! 転職活動で失敗しないスーツ選びのポイント
とりあえずリクルートスーツ! な新卒時とは違い、何を着るべきか迷ってしまうのが転職活動用のファッションです。スーツを着ない職場ならカジュアルでいいの? 制服の職場は? やっぱり大人らしくシックな服装のほうが……。もう、選択肢が多すぎてどうすればいいかわからない! そんな思いを抱えている女性がたくさんいます。
初対面の印象は採用の合否を左右します。「『この人となら一緒に働きたい』と思われるようなファッションを選ぶことが大切です」
そう語ってくれたのは、株式会社 リクルートキャリアで数々の女性の転職コンサルティングを手がける、岩山笑子さん。せっかく書類選考を通過したのに、面接の印象で失敗したら大変! ということで、岩山さんに転職活動のファッションの“常識”についてうかがいました。
◆「自分に合ったサイズ」が好印象を生む
まず、どんな職種でもジャケット着用は基本です。黒や紺、ベージュといった落ち着いた色のジャケットであれば問題ありません。かといって、リクルートスーツはNG。面接官に「この人は『初対面でどう思われたいか』ということを何も考えてないのだな」と思われてしまいます。
もちろん、特別に高いスーツを買う必要はありません。価格やブランドよりも、「自分に合ったサイズ」で選ぶことが大切です。
初対面の印象をもっとも左右するのは清潔感です。サイズが合っていないと、首まわりに線が出たり、二の腕のあたりがパツパツになってしまいます。そういうスーツを着ていると、パッと見でダラシない印象を持たれてしまいます。スーツもシャツも一度はお店で採寸してもらい、自分に合ったサイズについてプロのアドバイスをもらったほうがいいでしょう。
また時々いらっしゃるのですが、面接官に自分を印象づけようとしてなのか、あえてパステルカラーなどの派手な印象のスーツを選ぶ方がいます。しかし、これは残念ながら逆効果。服装で目立つことよりも、年相応の落ち着いた印象を与えることを意識してください。
◆体型と職種でパンツかスカートか選ぶ
「ジャケットに合わせるのはパンツかスカートか」という点で迷う女性も多いですが、「第一印象が合否を左右する」という観点でいえば、こちらもまずは「自分に似合うもの」を選びましょう。
タイトスカートスーツの方がほとんどですが、細身の方がパンツスーツを選ぶとシャープですっきりした印象になるのでこれも有効です。Aラインのスカートは落ち着いた印象になりますが、営業職など外回りが多い職種では選ぶ人が少ない傾向があります。
新卒時とは違い、いかに自分を理解してもらうかということに加え「いかに自分を理解しているか」ということが重要になってくるのが転職。心だけでなく、体と向き合って自分にあったスーツ選びをすることが大切です!
企画/阿波賀 藍 取材・文/小山田 裕哉
TOP画像/(c)Shutterstock.com
お話を伺ったのは… キャリアアドバイザー 岩山笑子さん
株式会社 リクルートキャリア エージェント事業本部 ハイキャリア・グローバルコンサルティング部
IT業界のキャリアアドバイザーとして約500人の転職実現のサポートを手がけ、2018年に現組織に異動。キャリアアドバイザー、クライアント双方にアプローチを行うコンサルタントとして担当。業務に合わせて、ITのハイキャリア女性の活躍支援を個人テーマに掲げて活動中。