【33歳の妊活日記】by OLライターHana
バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。
さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。
自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。
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#41 不妊治療を開始して約半年…さて肝心のヨルは? 子孫繁栄は成功するのか?
【自然妊娠計画5か条】
1.最低2年はかかるだろうという心持でいるべし。
2.ゴナールを100単位ずつ毎日注射すべし
3.炭水化物を減らすべし
4.たんぱく質を積極的に摂取すべし
5.しっかり休息をとるべし
上に掲げたことを実践して2週間。
不妊治療を開始して、約半年。
結婚して、約3年。
排卵誘発剤を飲みまくり、自己注射ゴナール様を打ちまくり、不妊鍼灸院に毎週銭を落とし、それでもダメで、不妊クリニックの転院を考え始めた矢先、排卵しそうな卵がついに2つ育った。
何年ぶりかの自力排卵(薬の力は相当借りたけれど)。鍼灸師の鈴木さん(仮名)からのアドバイス通り、腹巻きも買った。
あとはタイミング「ヨル=夫婦の営み」を2回行い、よく眠るのみ。
そうこうしているうちに、肝心の夫が帰宅しました。
▶︎前回記事:排卵させる日の前夜と、排卵当日。2晩続けて、夫とセックスする?【妊活日記40】
「排卵しそうだよ〜! いえーい!」とラインで連絡していたから、それ以上は何も言わなかったし、あちらも何も言いませんでした。
こんな時は、むしろ何をか言わんやですよね・・・。
ただ「鼻にスプレーしたから排卵すると思う」と言った排卵スプレーが、旦那的には不思議だったようで(私も今だに不思議)。なんで排卵誘発が鼻からできるのかだけを熱心に聞いてきましたが、私も原理はわからず、夫を納得させられるような説明はできず、しようもない、どうでもいい時間を過ごしました。
夫婦ってそういう時ありますよね。そういう時間、嫌いじゃないです。どうでもいい話なんですけど、私は無駄の中にほど宝物があると思っている性分でして(笑)。
ちなみにこの時の私たちは、排卵スプレーの原理から始まって、じゃあこの鼻スプレーを花粉症の俺が間違えてスプレーしたらどうなるのかみたいなロクでもない話をしました。
そうして、ろくでなしコミュニケーションからの、晩御飯、お風呂、明日の準備もろもろを終え・・・ついに私たちは「ヨル」を迎える!!! 迎えた!?
いや〜これがねえ。またしんどい話なんですよ。本当に、正直しんどい!! 私いろんな妊活している人に話聞いたけれど、みんな口を揃えて「しんどい」と言っていました。
この世界で「ヨル」やってきてくださいね〜と第3者に言われて、どれだけの人がその通りに営めるのでしょうか?
若いラブラブな人々ならその通りできるのかしら??
それか相当なエロい人たち?
それか相当暇な人たち?
それかお酒の力を借りた人たち?
「我々は今から生命体を作るのであ〜る!」というシラフの状況で、普段通りに営める人がいたら是非ともお会いしたい(いや、別にあわなくてもええわ)。
まあとにかく、平たく言えばそれ自体は「作業」ですね。
よくセックスとは「コミュニケーションである」とか、「愛情表現である」とか言いますけれども、この場に限ってのセックスの目的とは「生命創造・子孫繁栄」のみ。
そりゃ絶対的にそうなんですよ。だって他人からの指示のもと、他人から決められた日にその行為をするわけだから、作業にもなるんです。仕事ですよ。いや、むしろ仕事の方が想いが込められているかもしれない。この場においては「やらされ仕事」という表現が適切かな。
「あ〜私たち今から、赤ちゃんを作るんだね〜。どんな子ができるんだろ〜幸せ〜」なんて、のほほんとした空気にはなりえないのです。
しかも私の場合、長きに渡る排卵誘発の結果、ようやく排卵することになったわけで、ここ最近の中の貴重な貴重な排卵な訳だから、絶対に無駄にはできないという貧乏くさい使命感、責任感、プレッシャーたるや・・・
ただ、私も夫も伊達にリーマン生活を10数年続けていたわけではありません。上司からの命令は絶対なのであーる。
と言うわけで、ドクターからの指示の1回と、鍼灸師の鈴木さん(仮名)から追加指示された1回というミッションを滞りながらも、粛々と淡々となんとかこなしたのでした。
ミッションクリアしたら、そのあとに待ち受けるのはヒューナーテスト
そう。ミッションクリア!!!
そうして、このミッションをクリアした者だけに、待ち構える次のミッションは・・・
「ヒューナーテスト!」
院長先生は私の不妊治療日程表にヨル→ヒューナーとメモしてくれていた「ヒューナー」
ちなみに読者の皆さんは「ヒューナーテスト(フーナーテストという場合も)」って知ってました??
有名な言葉なのかな?
妊活している友人達に後から聞いたら、みんな知っていたけれど普通に知られている言葉なのかしら??
ちなみに私は初めてドクターからこの言葉を聞いた時、なぜか「ヒュー・グラント」と「ホイットニー・ヒューストン」 の顔が脳内イメージとして湧いたけれども、どちらもただのヒューでしかない。私の語彙力の無さよ・・・
でも、それくらい耳慣れない言葉「ヒューナーテスト」これが次の難関、いわゆる関所。妊活のそれなりの山場。
前回の「ヨル」ミッションと異なり、自分たちのリーマン魂だけではどうにもならない、「運」なのか「生命力」なのかだけを試されるテスト。それがヒューナーテスト。
長く引っ張ってしまいましたが、まあ辞書的にお伝えすると、ヒューナーテスト=夫婦生活の後、実際に頸管粘液の中に精子が進入できているのかを判定するテスト=性交後試験のことです。
この時点では私もここまでしか知らなかったのです。
病院でもヒューナーテストの予約をして、「当日は普通にきてくださいね」しか言われていなかったし…何しろ頭の中は「ヨル」のミッションを完遂できるかどうかでいっぱいだったし(笑)
でもそういうことになっていたので、2回のヨルの作業を終えた私は、ヒューグラントでもホイットニーヒューストンでもない
ヒューナーテストに行きました。
つづく
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※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
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Hana 33歳兼業主婦ライター
広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。