Oggi世代の女性と話していると、最近話題にのぼるのが「都市にこだわらない働き方」。今回は地方へ移住した方に、ライフスタイルの変化によって「人間関係」がどう変化したのかインタビューしました!
地方への移住で【人間関係】はどう変化した?
「仕事仲間との飲みニケーションが増えました!」(戸塚さん)
「お店が少ないので自然と行きつけに。カフェの店員さんとも悩み相談する仲に」(窪田さん)
「10~80代まで幅広い年代の友達ができました」(青木さん)
「家族や地元の友達との時間を大切にしています」(田辺さん)
いい意味でも悪い意味でも密接な人間関係
ひとくくりに「地方」といっても、人間関係はさまざま。特に住む場所によって差があるようで、「市街中心部のマンションに住んでいるので、東京とあまり変わらない。ご近所づきあいもそれほどない」という声もあれば、「のどかな地区に住んでいるので、ご近所さんから食材をいただいたり、『昨日○○で見かけたよ』などと声をかけられることも。変なことはできません(笑)」
「人間関係が密接なことの安心感とめんどうは背中合わせ。仕事関係の苦手な人とも、休日ショッピングモールに行けば会ってしまうし(苦笑)、プロジェクトが終わったら人間関係も終わり、とは割り切れない。仕事のメールも『一生つきあう人』だと思って書いています」という人も。
都会ほど人の出入りが多くないため「『女性は家庭に入るもの』といった昔からの価値観が根強く、会話がかみ合わないことも。多様な価値観が認められやすいのは、やっぱり東京」といった声も複数。また、移り住んだ当初は「よそ者」扱いをされてもどかしい思いをした人も。「仕事のクライアントにも『東京から来た人に何がわかる』という態度をとられたので、一生懸命地元の話をして受け入れてもらった」「草刈りやお祭りには積極的に参加している」と地道な努力もときには必要な様子。
都会と違って肩ひじ張らなくてもいい!?
一方、「都会よりラクになった」という人も多く、「『仕事では負けたくない』と思っていた東京時代は、意見を通そうとして同僚とぶつかることも多々。今は周りにもおっとりしている人が多く、私も穏やかな気持ちに」「地方は競合他社でも仲間意識が強く、助け合ったり譲り合ったりする。最初は面食らったけど、今思えば東京時代がギスギスしていたのかも」などの声が。
移住して日が浅いと特に職場内の人間関係が大部分を占めるので、「同僚と過ごす時間が長く、会社の将来についてアツく語ることも増えた」「東京ではプライベートと仕事は分けていたけれど、今は休日も同僚とボルダリングに行ったりと濃密な関係に。仕事のコミュニケーションもスムーズになった」といった予想外のメリットも。
このような人間関係を心地いいと感じるかめんどくさいと思うかが、地方で働き続けられるかどうかの分かれ道になるかも!?
Oggi3月号「もう『都市』にこだわなくていいのかも!? 地方で働くということ」より
構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部