【目と目玉ケア】4大NG行動!
教えてくださったのは・・・
クイーンズ・アイ・クリニック 院長 荒井宏幸先生
防衛医科大学医学部卒業。勤務医などを経て1998年に開業。『スマホ老眼は治る!』(扶桑社)など著書多数。
銀座ケイスキンクリニック 院長 慶田朋子先生
東京女子医科大学卒業。同付属病院皮膚科などを経て2011年に開業。著書は『365日のスキンケア』(池田書店)。
【1】長時間のスマホやPC
ピント調節機能ダウンやブルーライトのダメージに注意!
スマホやPCの画面など近い距離を朝から深夜まで見続けていると、ドライアイやかすみ目の原因に。さらにブルーライトの刺激は眼球の奥まで届き、ダメージにつながります。
ジャケット¥36,000・パンツ¥22,000(フィルム〈ソブ〉) ニット¥8,900(グランカスケードインク〈グー コミューン〉) ピアス¥6,500(サイクロ〈CYCRO〉)
【2】がっつりアイメイク
まぶたの縁にある、脂を分泌する腺がふさがれるとドライアイに
まぶたの縁には、脂を分泌する「マイボーム腺」があります。濃密なアイラインなどでここがふさがれると、脂の分泌が妨げられドライアイに。アイメイクが目に入ると充血の原因にも。
【3】乱暴なスキンケア
こする刺激がまぶたのくすみや乾燥、小ジワを招く
目元の皮膚は薄くて弱いもの。メイクを落とすたびにゴシゴシこすっていると、エイジングがどんどん進行! アイメイクをするときにチップでこするような刺激も同様です。
「ソブ」のカーディガン¥69,000・「ダブルスタンダードクロージング」のカットソー¥4,000・パンツ¥13,000(フィルム)
【4】コンタクトレンズの乱用
コンタクトレンズの乱用は危険です!
30代にはカラーコンタクトレンズの使用者も多いよう。適当に購入して医師の診察もないまま長時間装着したり、つけたまま寝たりするのは、ドライアイや目のトラブルのもと。
【かすみ目やドライアイ】の原因はコレ!
✔︎ドライアイ
スマホやPCの画面に集中していると、無意識にまばたきの回数が減り、目の表面が乾燥しやすく。 アイメイクやコンタクトレンズの長時間使用などでも乾燥が進んでしまう。
✔︎かすみ目
デジタルツールの画面ばかり見ていると、毛様体筋が収縮しっ放しで疲れてしまい、水晶体のピントを調整する機能がダウン。すると、老眼でなくても目がかすみ、見えづらくなる。
目が健康で調子のいい状態を保っている仕組み
目の角膜の内側には水晶体という透明なレンズがあり、その周辺の毛様体筋によって厚みを調節してものを見ている。目の表面は、まばたきのたびに目の際にある涙腺やマイボーム腺から分泌される涙液に覆われ、乾燥を防いでいる。
スマホやPC、濃いアイメイク。【目を酷使している】私たち
まだ老眼になる年でもないのに、夕方になると目がかすんだり、PCの画面を見るのがつらくなったり…ということ、ありませんか。その原因は近くのものを見続ける習慣にある、と教えてくれたのは、眼科医の荒井宏幸先生。
「スマホやPCを長時間見続けていると、まばたきの回数が減って目が乾いてしまい、かすみ目になりがちです。さらに仕事ではPC、空き時間にはスマホ…と深夜まで近くを見続けていると、目の中のレンズである『水晶体』を支える『毛様体筋』は収縮が続いて疲れてしまい、ピントの調節がしづらくなってしまうのです」
皮膚科医の慶田朋子先生は、女性のおしゃれによる目玉と目元のトラブルを指摘。
「デジタル社会によってただでさえ目が乾きやすいのに、目の際の粘膜を覆うようなアイメイクをしたり、コンタクトレンズを長時間つけていたりすると、ますますドライアイが進行してしまいます。すると見えづらくなったり、眼球の傷のもとに。肌の潤いを奪うほど濃いアイメイクや、それを乱暴に落とす行為は、皮膚が薄い目元の乾燥や、くすみの原因にもなります」
目玉も目元の皮膚も、取り換えのきかない一生もの。年を重ねて後悔しないよう、今からいたわりのケアを!
Oggi2月号「5年後、後悔しない『目と目玉ケア』」より
撮影/小山奈那子(人物)、西原秀岳(TENT/静物) ヘア&メイク/得字マキ(nude.) スタイリスト/角田かおる(人物)
再構成/Oggi.jp編集部