人気ドラマの待望の続編、『家売るオンナの逆襲』の主演をつとめる北川さん。32歳の今、役柄と向き合う中で見えてきたのは、Oggi世代ならではの課題や目標。何事も真摯に向き合う北川さんならではの思いとは?
役柄もプライベートも仕事が軸です
人気ドラマ『家売るオンナ』から2年半、ついに続編の『家売るオンナの逆襲』が2019年1月からパワーアップしてカムバックする。オリジナルのメンバーが勢ぞろいした現場は、北川さんにとって懐かしい、まさに古巣のような場所だった。
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「台本は前回から引き続き面白くて、テーコー不動産のメンバーも復活して続編を演じられるので、すごく気合いが入っています。前回から時間は経っていますが、テイストを守りつつ、これから初めてご覧になる方にもわかりやすいようにバランスを考えながら演じていきたいなと思っています。
以前と違うところは、私が演じている三軒家万智の立場でしょうか。『家売るオンナ』のスペシャル版で、万智は仲村トオルさん演じる屋代課長と結婚をしたんですが、夫婦がお互いに仕事に励んでいて、共感してもらえる夫婦像じゃないかなと思います。
彼女は結婚しても特に変わってはいなくて、相変わらず家を売ることに全身全霊をかけている。どれも疎かにしてはならない信念を持っている人なので、家事も完璧にやりたいし、夫も大切にしたい。でも、仕事もこれまで以上に頑張りたいという、仕事と家庭の両立が新たなテーマとして浮上しています。かといって、そのことで追い込まれている様子は今のところ台本上には見当たりませんね。ソツなくこなしている感があります。
私は完璧を求めるタイプで、でもうまくいかなくて自分にイライラしてしまうことがあるんですが、そういう意味で、万智という人は、理想でもある。かっこいい女性です」
ドラマのテーマである「家」は私の心のよりどころ
「いざ結婚してしまえば、家事も倍にはなりますが、ひとり暮らしが長かったので、掃除や洗濯は毎日やっていたし、料理はふたり分つくれば材料を無駄にしなくて済みますし(笑)。結婚して、第2のステージに上がったと同時に、仕事での役の幅もぐんと広がって、結婚後の万智の役もよりリアルな気持ちで演じられることを、とてもうれしく思っています」
ドラマのテーマとなる「家」は、唯一自分を解放できる場所なのだそう。
「玄関のドアを開けて一歩外に出れば、私は『北川景子』なわけで。家に帰るとありのままの自分に戻れる、ホッとできる時間が訪れます。地方ロケが長く続いて、ホテル滞在が続くとやはり気が休まらないので、早く家に帰りたいなぁと思いますね。極力リラックスできるように、すっきりとしたインテリアを心がけています。
もし自分が家を買うとしたら、高いところが苦手なので、まず低層階が希望! あとは、地震が怖いので耐震強度、共働きなので交通の便も大事。シンプルな外観の家で利便性のよいものを… 結果、とても実用的な条件になってしまうのが正直なところです。
そうやって考えると、家というのは、単なる住むための箱ではなくて、住む人の人生を表すもの。万智は売る側の立場なので、家が売れればなんでもいいと口では言っているけれど、案外買う人の人生も考えているんです。そういう視点も大事に表現していきたいなと思います。
このドラマは主演の万智だけではなく、どの役もキャラクターが立っている。それぞれの人生にストーリーがあってそこが魅力。今回、松田翔太さんが新たに出演メンバーに加わってどうストーリーがパワーアップするか個人的にもわくわくしています。2019年はOggi世代の33歳の年ですが、得意なことだけではなく、まだまだ落ち着くことなく新しいことにチャレンジしていきたいですね」
Oggi2月号「『かっこいい私』北川景子という女性」より
撮影/五十嵐隆裕(SIGNO) スタイリスト/入江未悠 ヘア&メイク/青山理恵(nude.) デザイン/髙橋桂子 構成/堀 由佳
再構成/Oggi.jp編集部

北川景子(きたがわ けいこ)
1986年兵庫県生まれ。2003年に雑誌『Seventeen』でモデルデビューし、同年女優デビュー。映画、テレビ、CM雑誌等幅広く活躍。好評を博した主演ドラマ『家売るオンナ』の続編、『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系にて1月より毎週水曜日22:00〜放送決定)に出演。