洗濯機を正しく使ううえでの注意点
普段何気なく使っている洗濯機。でも、自分のライフスタイルに合った洗濯機を選び、正しく使えていますか?
今回は、洗濯機の正しい選び方や使い方について、延長保証制度の設計・運営を行うテックマークジャパンに教えていただきました!
■1:洗濯機の選び方は?
現在日本で普及している洗濯機には、大きく分けて3種類あります。斜めドラム式/全自動(縦型)/二層式です。
その中で一番節水能力があるのは、斜めドラム式。
水が入ったコップを斜めにしてみると、水位が増しますよね。コップを縦にした状態の水位と同じ水位にするのであれば、斜めにした状態のほうが水量が少なくて済むのです。
それでは、どの家庭でも斜めドラム式を選ぶといいのか? というと、そうとも言い切れません。
なぜなら、斜めドラム式の洗濯能力は縦型より低いからです。
縦型や二層式は、渦巻き水流によって強制的に衣類を攪拌させています。一方、斜めドラム式は叩き洗いです。
よって、衣類の汚れが激しい運動部に在籍している学生や、仕事柄衣類の油汚れが多い場合などは縦型が良いでしょう。
逆にその環境になければ、斜めドラム式で問題は生じないと思います。
■2:洗濯物は少量に分けて洗う? まとめて洗う?
みなさんは、洗濯物は、少量に分けて定期的に洗っていますか? それとも、週末などにまとめて洗っていますか?
言うまでもなく、洗濯物を何回かに分けて洗うよりも、購入した洗濯機の洗濯・脱水容量をしっかり守ったうえでまとめて洗濯するほうが洗濯回数も少なくなり、節約の効果が見込まれます。
しかし、洗濯・脱水容量をしっかり守らないと、モーターへの負担が大きくなり故障につながる可能性があるため、充分に注意しましょう。
また、最近では、衣類の量や汚れの程度により節水や節電ができる省エネ機能付きの洗濯機も増えています。
取扱説明書を熟読し、省エネ効果の得られる機能は積極的に活用しましょう。
■3:洗濯機のおすすめのお手入れ方法は?
洗濯機を使用した後は、カビの発生を抑制するためにもフタを開けておきましょう。
糸くずフィルターや乾燥フィルターのお手入れも、その都度しっかり行うことをおすすめします。放置すると洗濯物に糸くずが付着したり、乾燥不十分の原因になったりしてしまいます。
また、次の洗濯まで時間が空くようなら、フタの周りに付着した水分を柔らかい布で拭き取っておきましょう。あわせて、タンク内に付着している水分も一緒に拭き取ることをおすすめします。
さらに、定期的に洗濯機内部を専用の薬品できれいにするのも、長持ちさせるコツです。
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情報提供元/テックマークジャパン
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教えてくださったのは… テックマークジャパン株式会社 本多宏行(ほんだ・ひろゆき)さん
1999年テックマーク入社。大手自動車ディーラーでのメカニック経験を活かし、自動車から家電、PC、ガス製品を含む住宅設備機器に至るまで、幅広く修理精査業務を手がける。家電製品の専門知識が必要となる「総合家電エンジニア」資格を取得。現在、延長保証の対象製品の修理精査業務を行いながら、故障を未然に防ぐための正しい家電の使い方などを分かりやすく解説するなどの活動も展開している。