マンションに関する押さえておきたい防犯の話
女性が一人暮らしでマンション購入をする際、気になるのが防犯対策。暮らしを安心・安全に守るために、防犯がしっかりした住まいの条件について、前回コラムの続きをお話させていただきます。
前回お話しさせていただきましたように、一戸建て住宅に比べてマンションやアパートなど共同住宅であれば、窃盗や強盗に遭うリスクは低いと思いがちですが、共同住宅であっても被害がないわけではありません。
個人の判断だけで防犯対策できる一戸建て住宅と比べ、共同住宅の防犯対策はある程度限られてしまうというデメリットがあります。さらにマンションの防犯性は物件によって大きく異なってきます。
そこで押さえておきたいマンションの防犯設備についてご紹介します。
あるほうが安全! マンションの防犯設備
1.TVモニター付きインターフォン
近年、新築分譲マンションにはTVモニター付きのインターフォンが設置されていることがほとんどですが、古いマンションなどに付いているのは、TVモニターのないタイプが多いです。インターフォンだけでは、相手の顔が見えず、そこにどういった人物がいるのかわからないため危険です。
TVモニターがあれば外の状況がすべてわかるというわけではありませんが、少なくともインターフォンを押した人が「どういった人物か」ということを確認できるだけでも、防犯対策になります。また、営業の押し売りなどにも、居留守を装い出ないこともできます。
侵入する側もTVモニターが付いていると警戒するので、抑止力も期待できます。
最新のオートロックがついた分譲マンションでは、建物のエントランスにTVモニター付きのインターフォンが設置されているほか、不審者が侵入しないように管理人がいます。しかし、賃貸マンションではセキュリティは大家さんまかせになっており、分譲マンションに比べ劣るケースがほとんどです。
2.宅配ロッカー(宅配ボックス)
玄関先に立っているのが必ずしも本物の宅配便業者であるとは限りません。最近は宅配便を装った詐欺や窃盗が増えています。そこでおすすめしたいのが宅配ロッカー(宅配ボックス)です。
宅配ロッカー(宅配ボックス)は、受取人が留守で宅配便や郵便物を受け取れないときに、代行受取として機能するロッカー型の設備です。元々は仕事が忙しくて家に帰るのが遅い、頻繁に通販を利用するといった人に向けた設備でしたが、仮に自宅にいたとしても、「宅配ロッカーに入れておいてください」と言えば、自宅玄関に宅配業者が来ることがないため、防犯対策としても活用されるようになっています。
3.オートロックとワンドアツーロック
侵入窃盗の一番の侵入手口は無締まりです。玄関の施錠はしっかりと行うことが最大の防犯対策です。
そのために、カギのかけ忘れには十分に注意したいところです。多くの分譲マンションの玄関には、オートロックがついています。オートロックはホテルなどで採用されている施錠の仕組みで、ドアを閉めると自動でカギが閉まるので、カギのかけ忘れを防ぐことができます。
また、玄関のカギでもうひとつおすすめはワンドアツーロックです。玄関のカギを1つではなく2つにすると侵入に手間がかかるため、窃盗犯が侵入する可能性を大幅に軽減できる可能性があります。
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小島ひろ美 一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会 代表
1957年福岡県生まれ。関西学院大学商学部卒 ライフスタイル・コーディネーター、宅地建物取引士、相続診断士。26歳の時にマンション購入で苦労した経験をいかし、“女性がマンション購入の夢を実現できる世の中にしたいと”と1991年に研究会を設立。以降、「女性のためのかしこいマンション購入術講座」で、今までに8万人以上の女性たちに750回以上の講演を行いながら、25年間に渡り女性のマンション購入を応援し、第一線で活躍中。著書「シングル女性の(特)マンション選び」(講談社)、「元気になる! 幸せマンション購入術」(アスコム)、他多数。
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