人気に火がつく前に! カレーの隠れた名店へGO!
昨年のWebサイト「しごとなでしこ」の連載「カレーなでしこ」の閲覧数を調べてもらったところ、隠れた名店特集が人気だったことがわかりました。やはり皆さんまだ有名ではないものの、確実に美味しいお店を知りたいということなのでしょう。
昨年のラインナップを見返してみると、今やかなりの人気店となっているお店が多いです。一年前は本当に知る人ぞ知るというレベルだったのが、この一年で気づかれたといいますか、その実力の高さが一般層にも広まったということなのでしょう。
昨年の隠れた名店特集はこちら
そこで今回は隠れた名店特集の第2弾ということで、今年を占う意味でも現時点ではそれほど知られていないものの、確かな実力を誇るお店をいくつかまとめてご紹介していきたいと思います。今年の台風の目となりますかどうか。それでは最後までご覧ください。
◆秘密基地のような隠れ家カレーバー「西武新宿 ハクリュウカン」
まずは西武新宿駅すぐ近くにあるハクリュウカン。僕も定期的に通っている大好きなお店です。駅前ではあるものの場所が非常にわかりにくく、しかも地下の奥まった所で扉から中も見えず、入りにくい雰囲気であることからなかなか広まらないのだと思うのですが、味も良いし非常に楽しいお店です。
秘密基地というか隠れ家と呼ぶにふさわしい店内。マニアックなマスターのトークも弾みます。ランチはカレーライスのお店ですが夜はカレーバー。夜のおつまみココットカレーシリーズのさばカレーと、夜限定の特撰チキンカレーが僕のおすすめメニューです。勇気を出して扉を開けてみてください。カレーなる冒険のはじまりが待っていますよ!
▲さばカレー
◆スパイシーなカレーと笑いの絶えないトーク「神田 キッチン723」
神田のガード下にある小さなバーですが、こちらのカレーも専門店に負けない美味しさです。今まではカレーがあったり無かったりしていたのですが、昨年から本格的にカレーに力を入れだし、今では行けばだいたいカレーをいただけます。
名物女将のなっちゃんは本人もカレーマニア。色々なお店を食べ歩き、某有名店でもカレー修業を積んだ本格派。スパイシーでヘルシーなカレーは、小麦粉不使用、ライスもこんにゃく米で低カロリーなのでダイエット中の女性にもおすすめ。
場所柄となっちゃんのトークの面白さから客層はサラリーマンが多いのですが、女性一人でも安心。なっちゃんがしっかり守ってくれますから。
▲スパイスチキンカレー
◆味で勝負! 個性で勝負!「渋谷 バビロン食堂」
旅好きでレゲエ好きな日本人シェフによる個性派ダルバートがいただけるお店です。シンプルながら芯の通った美味しさのダルが様々なカレーと合わさり、パイナップルのアチャールも個性的。
渋谷にありながらそれほど知られていないのは何故かというと、こちらの照明がSNS映えしにくいというのが理由でしょうか。バーなので基本的に暗く、赤っぽい色合いの間接照明なので、カレーもそのように写ります。
SNSによって広まることの多い現代だからこそかもしれませんが、味は最高です。見た目より中身重視派の方は是非。というか、こちらのカレー自体も本当は見た目も良いんですよ。
▲カリーセット
◆隠れた本格的メニューを見逃すな!「学芸大学 シャンティ」
学芸大学駅近くにあるシャンティ。同名のスープカレーチェーンやインドカレーチェーンもありましたが、それとは関係ない独立店です。
一見インドネパール系のお店に見えて、実は随所に本気のネパール料理メニューが隠れています。今週のカレーという週替わりのカレーでその本気ネパール料理をいただけることが多いのですが、ネパール料理天国大久保エリアの名店にも負けないレベルの美味しさ!
また、同時にインドネパール系らしく、カレーうどんやナンピザなど独創的なアジアミックス料理もいただけるのがまた面白いです。マニアから一般人まで、誰にでも楽しめるお店です。
▲スペシャルダルバート+いのししカレー、ポークカレー
◆北海道北見玉ねぎの旨味でなまら美味しい!「蒲田 ナマラマサラ」
蒲田といえばネパール系のお店が豊富なエリアですが、そんな中、こちらの新店も見逃してはいけません。ナマラマサラのナマラとは北海道弁で「すごく」とか「非常に」という意味。
店主さんは北海道北見の出身。日本一の玉葱生産量を誇る北見の美味しい玉葱を使ったカレーは、彩りも華やかで芸術的。お店の雰囲気も和風でありながらカレーとしっかり調和していて、センスの良さを随所に感じます。
「北海道の魅力を最大限表現できるお店」「化学調味料を使わない身体に良い料理」の二つをコンセプトに掲げたお店の、玉葱の旨味が味の根幹にあるカレー。昨今増え続けているスパイスカレーの中でも個性と熱意ある良店です。
▲ダブルカリー(鶏と北見オニオンのカリー、豚なんこつと根菜のカリー)
◆ゴールデン街間借りカレーの新星「新宿三丁目 アンタサリ」
クリシュナというバーのランチタイム間借り営業のアンタサリ。看板メニューのケララカリーランチは骨付きチキンカレーと有頭エビカレーのあいがけスタイル。どちらも豪快でありながら爽やかなテイストで、舌も体も喜ぶ美味しさ。
体調不良の際に食べれば調子が良くなりそうですし、これを毎日食べていれば風邪予防にもなりそう。現地のシェフ直伝というカレーは日本人向けアレンジをしていないそうですが、日本人が作っているからこそ、どこか日本人にも親しみやすい部分が出ていてそれが面白く、そして美味しいです。
ゴールデン街の間借りから人気店になったお店はいくつかありますが、ここもそこに続きそうな気配です。
▲ケララカリーランチ
◆絶品! 理想的なスパイス牛スジカレー「浅草 スパイススペースウガヤ」
グルメ注目のエリア奥浅草。カレーが熱いということでも知る人ぞ知る地域です。そんな中でも比較的新しいお店がこちら。和食のシェフだった方がスパイスにはまり、勉強の末スパイスコーディネイターとなって開いたお店です。
おすすめはスパイス牛スジカレー。フォンドボーを使った欧風カレーと思いきや、味の根っこにあるのは絶品の甘辛い牛すじ煮込み。これとスパイスが見事に合体し、他にはない美味しさのカレーとなっています。
旨味の層が重なり合って、食べれば多幸感得られること間違いなし。夜はスパイスおつまみもあって飲めるスタイル。駅から少し遠い場所ですが、わざわざ行く価値のある名店です。
▲あいがけ(スパイス牛スジカレー、ポークカレー)+4種盛り
今回ご紹介したお店は、何かのきっかけさえあれば大ブレイクする可能性を秘めたお店ばかりです。それぞれ個性があり、味も良ければ接客も良い素敵なお店。気になるお店があったら是非行ってみてください。
昨年ご紹介したお店の多くが人気店となったように、今回のお店も人気店となりますように!
AKINO LEE カレーおじさん\(^o^)/
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。
音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん\(^o^)/としても知られ、年間平均1000食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/