まだ知られていない隠れたカレーの名店特集
あけましておめでとうございます！
昨年はカレーを食べに食べまくり、年間1152カレーも食べてしまい、成人して以来過去最高に太ってしまいました(^^;)。いくらカレーは健康食で太りにくいといっても、1日3食以上カレーを食べてしまえば太るわけで。今年は少し減らしつつも、今まで同様に毎日美味しいカレーを探して食べ歩いていくので、2018年もよろしくお願いいたします＼(^o^)／
今回の「カレーなでしこ」は、まだ知られていない隠れた名店特集です。
美味しいのに過小評価されているお店、結構あるんですよね。美味しいのに知られなかった為に閉店してしまったお店も少なからずありました。
近年、カレーを出すお店が本当に増えています。だからこそ競争も激しくなっているわけです。ほとんどの方は美味しいカレーのお店を探す際、グルメサイトの点数などを参考にすると思うのですが、そればかりが全てではありません。今回紹介するお店は、グルメサイトの点数はまだそれほど高くないお店や、高いのだけれどカレーを出すと知られていないようなお店です。
気になったお店があったら是非行ってみてください。わざわざ食べに行って損無しの名店ばかりですから！
■1：キッチンカーで人気の味が実店舗で「板橋 八仙花」
板橋駅と北池袋駅の間くらいに位置するお店です。場所がマニアックで、地元の人でないとなかなか行かないような場所ということもありまだあまり知られていないのですが、情報が早いカレーマニアや、地元住民には少しずつ人気が高まりつつあるお店です。
オリジナルのスパイシーチキンカレーは鶏肉がほぐれるまで煮込み、野菜とスパイスが混然一体となった深くてスパイシーなカレー。これが600円しないというのはすごいです。個人的おすすめはポークビンダルーですが、人気のバターチキンも美味しいです。
元々キッチンカーでの移動販売から始まったお店ということですが、現在もそちらの営業は継続中。雑司が谷、五反田、人形町、虎ノ門などで営業しているようなので見つけたら買って損無しですよ！
▲2種盛りカレー（スパイシーチキン、バターチキン）
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★★
コスパ：★★★★★
雰囲気：★★★
神出鬼没度：★★★★★
■2：日本人が作るインド料理の隠れた名店「参宮橋 ラジャ」
小田急線 参宮橋駅前にあるインド料理店です。日本人が作るインド料理のお店としてはかなり古く、20年近く営業しているんだとか。それでいてあまり知られていないのは何故かというと、営業時間が昼間のみで短いということがあげられるでしょう。
しかし、その短い営業時間でこれだけ長年続いているのは、確かなクオリティのお店だという証拠。南インドカレーをベースに作ったオリジナルのカレーは、スパイスの香りがしっかりと立っていて切れ味ある美味しさ。日替わりメニューもあるので通っても飽きません。
また、食後のチャイが美味しい！ 接客も丁寧で、色々とわかりやすく説明してくれます。参宮橋といってもどこかわかりにくいかもしれませんが、新宿からも代々木からも歩いていけないことはありません。散歩がてら行ってみるのも良いですよ。
▲ダブルカリーセット（マトンコルマ、チキンキーマ）
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★★
コスパ：★★★
雰囲気：★★★★
丁寧な接客：★★★★★
■3：際立った独創性の日替わりスパイスカレー「湯島 ホンカトリー」
湯島駅と御茶ノ水駅の間くらいに位置するカレーライス専門店です。日替わりでカレーの内容が変わり、様々な副菜が乗るワンプレートスタイルは大阪スパイスカレーにも通じる部分がありますが、その内容はどこにもない超個性派！ 玄米フレークのスパイス和えや、生姜のきいた和風ファラフェルなどが一緒にのります。そしてそれがカレーと良く合うこと。
カレーはマスターのその時の気分で味がどんどん変わるんだそうです。ベースの味はあるものの、気分でそこから辛くなったり甘くなったり、酸っぱくなったり深くなったり。適当なようで毎度狙いすました美味しさなのがすごいところ。マスターのトークも楽しいので、是非通って欲しいお店です。
▲アイガモカレー
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★★
コスパ：★★★★
雰囲気：★★★★
独創性：★★★★★
■4：人気店ダオタイの新姉妹店は無化調スタイル「渋谷 ダオタイヤムヤム アジアンテーブルウダガワ」
阿佐ヶ谷に本店があり、渋谷をはじめ各地に系列店を持つダオタイ。名物シェフ、インソンさんの手掛ける料理はイサーン料理を中心に何を食べても美味しいのですが、こちらのお店は無化調というこだわりが加わります。
タイ料理は化学調味料を多用することで知られている料理。タイで有名な日本語として「アジノモト」があげられるくらいです。そんなタイ料理とは切っても切り離せない化学調味料を使わないでいて、尚且つ美味しいというのはさすが！
元々店名に「ダオタイヤムヤム」という名前をつけていなかったのでオープンしてもなかなか人気が出ていなかったのですが、最近それが加わったことにより人気に火がつきはじめました。とはいえまだマニアに知られ始めたくらいの所。景色も良いですし、カオソイ（チェンマイ名物カレーラーメン）は標高高くインスタ映えするもの。女性におすすめです！
▲カオソイ
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★★
コスパ：★★★
雰囲気：★★★★★
景色の良さ：★★★★★
■5：人気ホルモン焼き屋の本気ランチカレー「小川町 三ちゃん」
神田界隈のホルモン屋としては既に人気の三ちゃん。こちらのランチタイムにカレーがあるのですが、このカレーが意外なまでに本格的というか、カレー好きがカレー好きの為に作ったようなカレーであることはまだそれほど知られていません。
メインのインド風スパイシーカレーはサラサラスパイシータイプで、チキンマサラやホルモンと合わせていただくスタイル。どことなく人気老舗店デリーを彷彿とさせるカレーは肉との相性が良く、スプーンが止まりません。
もうひとつ牛すじカレーもあるのですが、こちらは万人受けするタイプ。どちらも美味しいですし、わざわざこの為にターリやカトゥーリ（インド料理に使う皿）を用意する気合いの入れようなので、カレー好きな方は是非トライしてみて欲しいです。
▲インド風スパイシーカレー（チキンマサラ）、欧風極上和牛の牛すじカレー
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★
コスパ：★★★★
雰囲気：★★★
穴場度：★★★★★
■6：池之端で癒しのカレー定食「根津 NC」
不忍池の近くに都電の車両が飾ってある小さな公園があるのですが、こちらはそのすぐ近くにあるお店です。
住宅街の中に突如現れるので、知らないでいると見逃してしまいそうなお店ですが、中に入れば明るくて綺麗。初老のご夫婦と思しきお二人が営む、優しい雰囲気のお店らしく、カレーの味もとても優しい味です。
ヘルシーな食材の組合せで、余分な脂や小麦粉などを使わない薬膳カレーにも近いテイスト。これに豆苗の野菜炒め、塩分無添加の山吹味噌を使った味噌汁、ヨーグルトもつく定食スタイル。特に味噌汁の優しさと美味しさが印象に残ります。ひとりで行っても温かい気持ちになれることうけあい。理想的な実家感がある素敵なお店です。
▲NC牛キーマカレー
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★
コスパ：★★★★
雰囲気：★★★★★
優しさ：★★★★★
■7：埼玉にスパイスカレーの天才現る！「せんげん台 モクロミ」
ここ数年で大阪を中心に盛り上がっているスパイスカレー。東京にも大阪的スパイスカレーのお店は増えてきましたが、こちらは埼玉県初のスパイスカレー専門店です。
木曜から日曜までの限定営業、メニューは週替わり、売切れ次第閉店、そんな自由なスタイルも大阪スパイスカレー的。カレーはもちろん副菜も面白く、その美味しさも大阪の名店に引けを取らない独創的な美味しさです。
ある日のカレーは鯖キーマとエッグマサラ。これも最高に美味しかったのですが、クリスマスにはローストビーフのカレーだったり、正月にはおせちカレーだったり、変幻自在のメニューが楽しいです。ここのカレーを食べる為だけにわざわざせんげん台まで行っても損の無いレベル。マニアの間では既に話題沸騰で、開店して30分で売切閉店ということもあるのですが、今年から夜は予約制とのこと。確実に予約していってしっかりと堪能したい味です。
▲2種盛り（鯖キーマ、エッグマサラ）
【カレーおじさん＼(^o^)／的評価】
味：★★★★★
コスパ：★★★★
雰囲気：★★★★★
気まぐれ度：★★★★★
隠れた名店にも色々あります。
オープンしたばかりでまだ気づかれていないお店や、電車で行きにくい場所なので一般的な評価をされていないお店、近くに飲食店が多すぎて埋もれてしまっているお店などなど。
理由は様々ですが、本当に美味しいお店を探し歩くのは楽しいものです。そして本当に美味しいお店には、足を延ばしてでも行って欲しいと思います。本当に美味しくて素敵なお店が、ちゃんと長続きしてくれるように、今後もカレーなでしこでまた隠れた名店を紹介していきたいと思います！
初出：しごとなでしこ
AKINO LEE カレーおじさん＼(^o^)／
ヴォーカリスト、パフォーマーとして自身の活動の他、様々なアイドルの作詞作曲振付プロデュースを担当。ヴォイストレーナーとして後進の育成にも力を注いでいる。音楽ライターとしても各種雑誌、ムック本などで執筆を担当。また、カレーおじさん＼(^o^)／としても知られ、年間平均900食以上のカレーを食べてきた経験と知識を活かしてTVや雑誌など各種メディアにおいてカレーについて語っている。
http://www.akinolee.tokyo/
