■多くの女性が悩んでいる生理痛
生理痛の悩みを周囲に相談すると、何かの病気じゃない? などと心配されてしまい、不安になることもありますよね。逆に、生理痛がなかったり軽い人には「大げさじゃない?」なんて言われて、理解を得られなかったり…。
人それぞれ程度の差はあっても多くの女性が毎月生理痛に悩まされています。そんな生理痛、少しでも和らげて上手に付き合っていく方法をご紹介します。
■生理痛はなぜ起こる?
そもそもなぜ生理痛は起こるのでしょうか。
生理になった時に、経血を体の外に出すのを助ける物質を「プロスタグランジン」といいます。このプロスタグランジンがクセモノ! この物質が多く出てしまうと、子宮の収縮が強くなり痛みを伴うことがあるのです。
また、ストレスでこの程度が変化することがあります。やはり、痛いのは気のせいや大げさという事ではなく、いつ誰に起こってもおかしくないことなのです。
■生理痛は、もしかしたら病気のサインかも…?!
生理痛が病気の予兆である場合もあります。生理痛の原因としてよく挙げられるのが、「子宮内膜症」です。その他にも、様々な症状が考えられますが、これは病院で検査をすればすぐ分かります。心配な方はぜひ一度、検査を受けてみて下さいね。
■生理痛を少しでも和らげるポイントはふたつ=「温め&循環」!
生理痛を少しでも和らげたい! そんなあなたに。痛みを和らげるポイントは「温め&循環」なんです。それぞれ、具体的にどのような方法があるのかをご紹介します。
1.《温め》
まず「温め」ですが、これはもちろん冷えている体を温めることです。自覚がなくても冷えているということもありますので、生理痛がひどいときは体を温めてみて下さい。その効果的な方法はこちら!
・ゆっくり入浴する
・カイロで下腹部や腰を温める
・ハーブティやしょうが湯等で体の中から温める
ゆっくりと入浴することにより、リラックス効果もあるので、是非ゆっくりとお風呂に浸かることをお勧めします。
2.《循環》
次に「循環」ですが、これはヨガで促すことができます。様々なヨガのポーズの中でも分かり易く、下半身の循環を促すものは、次の2ポーズです。
■猫のポーズ
猫の伸びをするようなポーズ。やり方はYouTubeで検索すると複数の動画が出てきますので参考にしてみるのもいいかもしれません。
■弓のポーズ
弓のポーズは、うつぶせの状態から両手で両足を持ち反るというエビぞりのようなポーズです。両方簡単にでき、体内の循環に役立つので、生理中だけでなく普段からとりいれてみるのもお勧めです。こちらも動画を参照するといいでしょう。
毎月悩まされる生理痛、血行を良くしたり温めたりすることで改善される可能性もあるのです。今回ご紹介した方法であれば簡単にできる事ばかりなので、できることから少しずつ始めて、快適な生活を送ってくださいね。
医師 杉山力一
杉山産婦人科院長。不妊治療の名医。日本における生み分け法の権威・杉山四郎医師の孫。東京医科大学産科婦人科医局では不妊治療・体外受精を専門に研究。その後、1999年より杉山産婦人科勤務。監修する女性向けアプリ「eggs LAB」では、独自ロジックにより、アプリでの問診で自身の情報を入力することで、これまでにない高い精度での生理日・排卵日予測を実現。不安定な生理周期にも対応した適切なアドバイスや、妊活に関する情報まで、個々の身体の状態にフィットした「あなただけの/あなたのための/今欲しい情報」を発信中。