飲み会、お酒は何を選ぶ?
何かにつけて「忘年会」が催される12月。これから年明けの新年会まで、お酒を飲む機会が多くあるかと思いますが、お酒にもそれぞれ異なる薬膳的効能があります。飲みすぎて体調を崩さないことが大前提ですが、せっかく飲むなら効能でお酒を選んでみるのもアリです!
■乾杯の王道、ビール
まずはビール。良い効能としては「解鬱」、つまりイライラ・モヤモヤを発散させる効果が! 仕事帰りに飲みたくなるのも納得ですよね。でもビールは体を冷やし、利尿作用も。体が冷えている場合は、乾杯の1杯だけにしておいた方が良さそうです。
■ポリフェノール豊富な、赤ワイン・白ワイン
抗酸化作用のあるポリフェノールでアンチエイジング効果もあるワイン。薬膳的効能としてはリラックス効果や気の巡りをスムーズにするなど、ゆったりと飲むのにはぴったりですが、ボトルで次々と注がれると飲み過ぎになりがちなのでご注意を。
■ハイボールで大人気、ウィスキー
ハイボールなら飲める、という人も多いウィスキー。アルコール度数が高いこともあり、薬膳的には体を温めて気分を高揚させる効能が。蒸留酒なので糖質が低いこともポイント。体の冷えが気になるならストレート+チェイサー(できれば常温または白湯)の組み合わせでゆっくり飲むのがオススメ。
■糖質が気になる人・冷え性にも、様々な飲み方ができる焼酎
種類も豊富で、様々な飲み方ができる焼酎。経絡を温めて冷え予防、血行促進する効能があるのでお酒を飲むといつもお腹を下してしまう、という人は焼酎お湯割りがオススメ。二日酔い防止には、解酒毒の効能があるグレープフルーツを加えて。
■熱燗でしっぽり、肌も潤う日本酒
冬といえば熱燗! 日本酒は焼酎と同様に、経絡を通じて体を温め寒さを散じるほか、皮膚を潤す効能も。冷えによる痛みをとる効果もあります。米から作られる醸造酒なので、糖質がやや高い点にはご注意を。
大木さと子 国際中医薬膳師
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。国立北京中医薬学大学日本校卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むアラサーOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。