清酒ではなく料理酒を使ったほうが、料理がおいしくなる!?
料理用として市販されている酒には、清酒と料理酒があるってご存知ですか?
どちらも米を原材料にして作られますが、料理酒は原材料の米をあまり削りません。それにより有機酸、アミノ酸が多く含まれます。一方清酒は、味わいをスッキリさせるために米の外側を削って酸味や雑味を押さえています。
料理酒には、アルコール分が臭みと一緒に蒸発することで、肉や魚の臭みを消す効果があります。魚など食材の臭みを消す働きは清酒にもありますが、より多くの有機酸やアミノ酸などのうま味成分を含む料理酒の方がうま味とコクを付与するため、料理には料理酒を使うほうがおいしく仕上がるのです!
いますぐできる超簡単「1分鍋」
「1分鍋」とは、水と料理酒を煮立たせ、魚1種類と野菜1種類の具材を入れたら材料に火が通るまで1分程度加熱するだけの調理法。鍋料理というより、具材のうま味を活かしたスープ(出汁)を味わう食べ方。必ずしも土鍋で作る必要はありません。
魚の栄養価が見直されている昨今、手軽においしく魚を食べることができる時短レシピがおすすめです!
■基本の「1分鍋」(1人分)
【材料】
魚の切り身(刺身用)または魚の水煮缶1種類・レタス、スプラウトまたは海藻1種類
【作り方】
<魚の切り身(刺身用)使用>
1.加塩料理酒と水は1:1(各150cc)でしばらく沸騰させ、大きな泡が出てきたらさらに沸騰させる
2.食材を入れて1分加熱※すれば、できあがり! 汁ごと召し上がってください。
※魚の切り身の場合、1分は目安です。食材に火が通るように十分に加熱しましょう。
<魚の水煮缶使用>
1.加塩料理酒と水は1:2(150cc:300cc)でひと煮立ちさせ、大きな泡が出てきたらさらに沸騰させる
2.食材を入れて1分加熱すれば、できあがり! 汁ごと召し上がってください。
お子様やアルコールが苦手な方と一緒に召し上がる場合は、アルコールが飛ぶまで十分に加熱することをおすすめします。
ほかにも、手軽な魚介を使って「1分鍋」をつくることができます! 基本的な作り方は一緒。自分好みの食材でアレンジしてみて!
■「まぐろの山かけ鍋 (トロロまぐろ鍋)」(1人分)
【材料】
[A]
料理酒…150cc
水…150cc
[B]
本まぐろ(刺身用)…4~5切れ
山芋(すりおろし)…5~7cm
[飾り用]
長ねぎ(小口切り)…適宜
しょうゆ…大さじ1(お好み)
【作り方】
1. Aを鍋に入れしばらく沸騰させ、Bを入れて1分間煮込む。
2. 飾り用の長ネギをのせ、お好みでしょうゆをかけてできあがり!
■「たらと青菜の七味鍋」(1人分)
【材料】
[A]
料理酒…150cc
水…150cc
[B]
たら(鍋用の小さいカットのもの)…2切れ
青菜(水菜、セリ、春菊など、3~4cmにカット)…1束
[飾り用]
七味…適宜
ポン酢…大さじ1
【作り方】
1. Aを鍋に入れしばらく沸騰させ、Bを入れる。
2. 1分間煮込んでできあがり※!
※魚の切り身の場合、1分は目安です。食材に火が通るように十分に加熱しましょう。
■「さば缶と白菜の ショウガ鍋」(1人分)
【材料】
さば水煮缶…1缶
白菜…2枚(食べやすい大きさにカット)
[A]
料理酒…100cc
水…200cc
[飾り用]
ショウガ(チューブ)…適宜
ゆず皮(千切り)…適宜
【作り方】
1. Aを鍋に入れしばらく沸騰させ、白菜、さば缶を汁ごと加え、1分間煮込む。
2. 飾り用のショウガをお好み量加え、ゆずをのせてできあがり!
■「さんま缶のみぞれ鍋」(1人分)
【材料】
さんま水煮缶…1缶
大根(すりおろし)…5~6cm程
[A]
料理酒…100cc
水…200cc
[飾り用]
長ねぎ(小口切り)…適宜
すだち(櫛切り)
【作り方】
1. Aを鍋に入れしばらく沸騰させ、さんま缶を汁ごと加え、大根おろしを加えて1分間煮込む。
2. 長ねぎをのせ、お好みですだちをしぼって、できあがり!
手軽においしく魚を食べることができる「1分鍋」。いつもの鍋に飽きたら、ぜひ試してみてくださいね!
情報提供元/日の出みりん「日の出料理酒」
初出:しごとなでしこ