いますぐ始めてソンなし♡ いいこと尽くめの「プチ勉」とは?
春らんまんの新年度。心機一転、仕事にも新たな気持ちで取り組みたくなりますよね。
でも、環境が変わったり、新しい上司や部下、同僚を迎えたり…で、これまでとは違うビジネススキルやコミュニケーション能力が必要になる場面も。
そんな環境のなかで自分の能力を発揮していくのは大変なことでもありますが、どんな仕事であっても的確な判断や円滑なコミュニケーションで仕事をスムーズにこなして「あの人、“仕事のセンス”いいよね」と褒められてみたくないですか?
この特集では、オトナ女子に向けて、「センスのいいビジネスパーソン」になれる「プチ勉」をオススメ♡
グロービス経営大学院講師の鳥潟幸志先生をお招きして、プチ勉を勧める理由やメリットなどについて、お聞きしていきます♪
■社会人になってもなぜ勉強しなきゃいけないの?
しごとなでしこ編集部(以下、編集部):先生、そもそもなのですが、なぜ社会人になっても勉強する必要があるのでしょう? 特に大学をやっと卒業して新卒で入社された方は「大人になっても勉強するの!?」と思う人も多いかと…。
鳥潟先生:ははは、まあそう感じる人は多いですよね。でも、学生時代にしていた“勉強”と、社会人になってからする“勉強”って、実は“質”が全然違うんですよ。以下の図を見てもらえれば、その違いがわかるのではないでしょうか。
▲出典:グロービス学び放題
編集部:うーん、たしかにこうやって比べてみると、かなり違いそうですね。
鳥潟先生:仕事で解決しなければいけない問題って、正解がないことが多いですよね。それを考えるためのスキルや知識が必要となります。しかもそれをチームメンバーで共有しなければいけない。そこで必要となるのが「コミュニケーション能力」。あなたは「コミュニケーション能力」に自信はありますか?
編集部:…ないです…。
鳥潟先生:実は、かくいう私もなかったんですよ(笑)。だからこそ、勉強したのです。例えば、「意図したことがうまく伝えられない時」や「会議でみんなの意見を引き出さなければいけなくなった時」そして「上司にお願いする時」…そのような時に必要な「考え方のコツ」にはいくつか型があったりします。学ぶことでそれらを身に着けました。
■これからのビジネスパーソンに必要とされることは?
鳥潟先生:自分が何歳まで働くか考えたことはありますか? イギリスのリンダ・グラットン博士は「寿命は100歳まで伸び、生き方に大きな変化が起きるだろう」という提言をしています。
編集部:あっ、『LIFE SHIFT』という本、話題になりましよね! それにしても100歳って、ちょっと想像つかないです…。
鳥潟先生:そうですね。そもそも世界がどれだけ変化しているかも予想がつかないですよね。たとえば、インターネットはほんの20数年前までなかったなんて、いまとなっては信じられますか? きっと次の20年もとても変化の多い時代になるでしょう。この激動の時代に、ビジネスパーソンには何が必要なのか。
編集部:あ、先生! それが「プチ勉」ということですね?
鳥潟先生:そうです。皆さんにとって身近な「スマートフォン」を使って勉強します。勉強に使う時間は、通勤中やランチ休憩中、家事の合間などのちょっとした「スキマ時間」。ほんの数分でできてしまうのが「プチ勉」の良いところです。
編集部:うーん、手間や時間がかからないことはわかりましたが、それでもあまり「勉強」にノリ気になれない人もいるのでは。
鳥潟先生:そんな人には「プチ勉」のメリットをお伝えしましょう。たとえば、中期的に考えると、自分のキャリアを主体的に作れるようになります。女性は、ライフプランが思いがけない形で予定と変わったりしますよね。育休後の職場復帰や、子育て後の再就職、これからのキャリアアップ、と考えたとき、「プチ勉」することで自分に自信がもてることは、とても大切だと思います。
編集部:たしかに…。実際、産休後に同じ職場に復帰したいと思ったけれどなかなか思うようにいかず、非正規職で復帰したという人の話も聞きました。
鳥潟先生:それから短期的な視点で考えると「仕事のパフォーマンス効率を高める」ことができます。せっかく働いているのですから、結果を出して褒められたいですよね。
編集部:褒められたいですね!
鳥潟先生:そして、最後は長期的な視点。それはもちろん「人生を楽しむため」。
メイクやファッションはもちろん、さらにお仕事でも知識やスキルが身について、楽しく生きていけたら…。
編集部:サイコーですね!!
鳥潟先生:つまり、「プチ勉」は、あなたの人生を充実させていくための手段なのです。さて、「こんなにメリットがあるならプチ勉を始めてみようかな…」と、興味がでてきませんか? 時間は有限です! もし80歳で人生を終えるとした場合の「日数と時間」は全部で2万9,000日、70万時間です。もしあなたが30歳なら…。
編集部:えーと…、残された時間は「1万8,000日、43万時間」。思ったより少ない…!
鳥潟先生:残りの時間で人生を充実したものにするために、ぜひみなさんに「プチ勉」をオススメします。どうやってプチ勉したらいいのかわからない? 大丈夫、次回は具体的に「学び方」をお伝えしていきます。お楽しみに。
編集部:「プチ勉」をすると、いいこと尽くめのようですね。次回はプチ勉の学び方について解説してもらいます。ぜひチェックしてみてくださいね!
第2回につづく
初出:しごとなでしこ
今回話を伺ったのは…鳥潟幸志(とりがた・こうじ)先生
グロービス経営大学院 教員
【略歴】埼玉大学教育学部卒業 グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了
学位:MBA
その他プログラム:神戸大学大学院ベンチャーファイナンス実践Program修了
サイバーエージェントでインターネットマーケティングのコンサルタントとして、金融・旅行・サービス業のネットマーケティングを支援。その後、デジタル・PR会社のビルコム株式会社を共同創業。取締役COOとして、新規事業開発、海外支社マネジメント、営業、人事、オペレーション等、経営全般に10年間携わる。
グロービスに参画後は小売・グローバルチームに所属し、コンサルタントとして国内外での研修設計支援を行う。現在は、社内のEdtech推進部門にて『グロービス学び放題』の事業リーダーを務める。グロービス経営大学院や企業研修において思考系、ベンチャー系等のプログラムの講師や、大手企業での新規事業立案を目的にしたコンサルティングセッションを講師としてファシリテーションを行う。
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