河原尚子さんってどんな人?
河原さんは、焼き物文化が栄える町・京都で器デザイナーとして活躍し、国内外から注目を集める女性。ブランドのコンセプトは「読む器」。白い陶器に映える繊細な金色のラインで描かれたデザインが、物語を表現しています。
河原さんの実家は、江戸時代から330年続く老舗窯元。幼い頃から「家は兄が継ぐ」と決められており、彼女自身は外に働きに出ず家事手伝いをするように言われていた。
そんな親の重圧に反発し、髪を黄緑色に染めることも。あるとき知人の言葉に影響を受けたことをきっかけに、有田焼産地の作家の下に修業に入り、その後ウェブデザインの会社に勤務。
2009年に念願の自身のブランド「SIONE」をスタートさせた。
河原尚子さんの「7つのルール」
さて、そんな河原さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.器の余白を大事にする
河原さんが器をデザインするうえで大切にしていることが、余白。器は何かを盛り付けて初めて完成するものなので、中に入れたものが引き立つような絵付けの分量を心がけている。
■2.成形は職人に任せる
河原さんがデザインした器を成形するのは、その道が長い職人の仕事。一人ですべて作ることにこだわるより完成度の高い作品を作りたいというのがポリシー。
■3.職人に会うときはヒールを履かない
職人との打ち合わせは、作品の仕上がりを左右する大切な時間。そんな職人と良好な関係を築くために河原さんが大切にしていることは、一体感。そのため、職人に会うときはヒールの靴を履かないのがお約束。
■4.オリジナルソングで子育てする
プライベートでは幼い2人の娘を育てる河原さん。彼女には独特の子育ての方法がある。それは、会話の中にオリジナルソングを挟むこと。これが、河原さん流子どもも自分も楽しく過ごすための工夫。
■5.二~三ヵ月に1回、ウィスキーをたんまり飲む
仕事にプライベートに日々忙しく活躍する河原さんの数ヶ月に1回の楽しみが、大好きなウイスキーを心ゆくまで飲むこと。ウイスキーの文化や製法を聴きながら飲む時間が癒し。
■6.やり方を押しつけない
チームで仕事をするうえで大切にしていることが、自分のやり方を押し付けないこと。組織で仕事をするからには、気持ち良い場を作ることに専念。
■7.やらないことリストを書く
河原さんがデザインをメモするノートに半年に1回書き込んでいること、それは「やらないことリスト」。やりたくないことを書くことが、気持ちの整理をするためのコツ。
老舗窯元を営む両親のもとを離れ、一代で築きあげた河原さん。さまざまな葛藤もあったかと思いますが、斬新かつ繊細なデザインの器が素敵! この器が織りなす物語をプレゼントしても喜ばれそう♡ これからのご活躍に注目したいです!
次回の「7ルール」の放送は、10月16日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、サンリオピューロランドの人気を復活させた仕掛け人で館長の小巻亜矢さん。
しごとなでしこでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてください♡
初出:しごとなでしこ