働く女性に聞いた! 親に介護が必要になったらどうする?
ソフトブレーン・フィールド株式会社が働く女性745人に「働く女性の仕事と介護の両立に関する意識調査」を実施。
■6割以上が「介護を担うことになっても、仕事を続けたい」
まず、「介護を担うことになった場合に、仕事との両立をしたいか」を聞いてみると、「両立したいと思う」が64.8%となり、6割以上が親の介護を担うことになっても仕事を続けていく意向があることがわかりました。
■仕事と介護を両立していくためには「企業側の理解や制度」が必要
次に「仕事と介護を両立し継続的に働くためにはどのようなことが必要か」尋ねてみると、介護休暇や介護手当などの「働きながら介護をする人に対する企業側の理解や制度」(63.0%)が最も多い回答になりました。
その後、療施設を退院した後のサポート体制として、医療施設を退院し、自宅介護に切り替わる際の要介護者の見守りや在宅医療、各施設への送迎など、介護者の仕事・働き方に支障がでないような「医療と介護の連携」(58.8%)、介護者の負担を軽減し、手続きがスムーズに行えるように「地域行政と医療施設・介護施設の連携」(46.7%)が続きました。
そのほか、「介護サービスの仕組み、手続きなどが簡単にわかる情報サイトやアプリ」(41.2%)、「働く人が介護について知る機会をもっと増やす」(27.8%)など、手軽な方法で介護に関する情報収集ができ、その情報を知ってもらうための適切な情報発信や啓発活動が必要であることや、「介護関係者の地位・待遇の向上」(36.8%)と深刻化している人手不足に対する対策などが挙げられました。
■現在の介護や医療費に関する制度改正の認知度は?
調査結果では、直近8月実施の「70歳以上の医療費自己負担上限額の引き上げ」が31.1%、「介護サービス費自己負担割合の引き上げ」が25.8%、「65歳以上の介護保険料の改正」が20.9%となりました。
一方、今回調査した制度改正について「どれも知らない・聞いたことがない」が54.8%と半数を超える結果になりました。
いつかは直面するかもしれない「親の介護問題」。仕事と介護を両立するためにも、早めに制度や支援について理解していくことが大切かも。
調査/ソフトブレーン・フィールド株式会社
初出:しごとなでしこ