川谷萌さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、メガネ職人・川谷萌さん。
神戸にある「めがね舎ストライク」は、店内に一歩足を踏み入れるとバーカウンターにメガネが並ぶ不思議な空間。川谷さんは、その工房で、機械化や職人の高齢化などで成り手が減り続けるメガネ職人として完全オーダーメイドのメガネを生み出しています。
そしてその斬新なデザインや高い技術が評価され、職人になってわずか2年ながら、メガネ業界で注目を集めている女性です。
そんな川谷さんがメガネ職人になろうと決めたのは、学生時代。初めておしゃれのためにかけたメガネでメガネの魅力に気づき、大学卒業後の10年間はメガネ店で販売員を経験。
その後、メガネ作りの本場である福井県・鯖江市の職人後のもとで1年間修業をし、かつての職場の上司が立ち上げた現在の店でメガネ職人として働くことに。
川谷萌さんの「7つのルール」
さて、そんな川谷さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.メガネを磨く間は私語厳禁
メガネ作りの中で作業時間の大半を占めるのが、磨く作業。日によっては朝から晩まで磨き続けることも。メガネ磨きには高い集中力が必要なため、作業中は「私語厳禁」がルール。
■2.サンプルは無料で作る
お客さんが1番喜ぶメガネを作ることに注力する川谷さん。お客さんが好みのデザインを判断しやすいように、無料でメガネのサンプルを渡すというこだわりも。
■3.昼食はおかずだけ
川谷さんのお昼ごはんは、「おかずだけ」が定番。昼食に食べ過ぎて午後からの作業の集中力が切れないようにするための工夫。
■4.全ての工程を1人で行う
一般的にはメガネの製造は分業制。しかし川谷さんは、すべての作業を一人で担当。お客さんの意向を聞き入れ、責任をもって最後まで作りたいという信念の持ち主。
■5.夫の助言は素直に聞く
プライベートでは、革小物を作る職人である夫と暮らす川谷さん。作るものは違えどモノづくりに対する姿勢は共感し合える部分も。そのため夫の助言は素直に受け入れているという。
■6.悩んだら師匠のメガネを見る
メガネ職人になってまだ経験が浅い川谷さんは、職人としての目標を見失いかけることも。そんなときは、師匠のメガネを見て心を奮い立たせるのがお決まり。
■7.メガネをかける人の写真を見ながら作る
川谷さんがメガネ作りをするうえで欠かせないことが、お客さんの写真を見ながらすること。お客さんに似合うこの世で一つのメガネを作りたいという一心でひたむきにメガネをつくり続けています。
30歳を過ぎて職人の道を志した川谷さん。多くの悩みや葛藤もあると思いますが、それでも自分を信じてやり続ける姿勢は素敵です♡
次回の「7ルール」の放送は、10月9日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、2人の子を育てる器デザイナー・河原尚子さん。
しごとなでしこでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてください♡
初出:しごとなでしこ