1:「言ったよね?」
■「うちの会社で超絶嫌われている男性上司の口グセは『言ったでしょ?』と『俺、言ったよね?』です。『俺、言ったよねぇ〜?』は、『言ったでしょ?』『俺、言ったよね?』の進化版で、特にご機嫌斜めなときによく言っていますね。
実際に言った内容で使うこともあれば、まったく過去に口にしていないくせに、こういう言い方で部下を責めるときもあります。
仮に、彼が“言っていた”としても問題が勃発している以上は、改善に向けて動くのが上司の仕事でもあると思うんですが、この口グセを言うだけでいつも逃げるのと趣味がマラソンなことから、あだ名は“言ったよランナー”です」(さえっち・31歳/飲料メーカー)
「言ったよね」というフレーズには、責任逃れをしているようなイメージもあるだけに、この手の上司は、とかく嫌われがち…。
2:「カタチ、カタチ、カタチ」
「勤務先の園長の口グセは“形”で、なにかと言えば“カタチ”って使うので、耳障りです。例えば『保護者が、保育士になんでも打ち明けやすいカタチを作りなさい!』とか『子供達が伸び伸びと過ごせるカタチがない』とか『保育士同士で支え合うカタチはどうなってるの』とかです。
“カタチ”って言うから、最初は仕組みづくりかなんかだと思って取り組んでいたのですが、そういうことでもないみたいで、すごくわかりにくいです。
ヒステリックになんでも“カタチ”って付けるので、保育士からはカゲで“カチカチ園長”って呼ばれてます」(あきべぇ・34歳女性/保育士)
ちょっとした表現が口グセになっている上司がいると、部下は、指示がわかりにくいと感じることも。
ヒステリックな上司のもとで働くのは、確かに疲れますし、口グセまでヒステリックなトーンだとすると、ゲンナリもひとしおです。
3:「俺にもわかるように説明してよ!」
■「うちの会社の役員で、すぐに部下を怒鳴りつけ、なにかと説明を求めるのが好きな上司がいます。で、その人の口グセは『俺にもわかるように説明してよ』。
はたで聞いている分には、ちゃんと説明できている人に対しても、必ず『君さ〜、俺にもわかるように説明してよ!』ってキレ出します。
本人の理解力がないだけなのに、まるで説明している部下が悪いみたいな言い草で、あだ名は『わからんちん』をもじった“わからん爺”です」(ユッカ・28歳女性/建設)
年齢を重ねると、世代が異なる人の使う言葉や用語がよくわからなくなってしまう人もいるけれど。職場にこういう意味での“わからずや”がいると、部下はウンザリしても無理はありません…。
耳に残る口グセのせいで、奇妙なあだ名まで付いている上司たち。みなさんの職場にも、妙な口グセで部下を困らせる上司がいますか…?
初出:しごとなでしこ