「人一倍」って正しく使える?
後輩から「今回のプレゼン、密かに自信があるんです。準備は、人一倍頑張りましたから!」と言われたら、日本語の表現に違和感がある?
それとも正しい日本語を使っていると感じる?
「人一倍」は、ビジネス上の会話でも使われる言葉だけに、正しい意味を知っておきたい!
【問題】
「試験前には人一倍がんばった」あなたは、どちらの意味で使いますか?
1.人並みに
2.人よりいっそう
正解は…?
2.人よりいっそう
「一倍」(いちばい)と書くと、「かける1」、つまり人と同じくらいなのか…!? と思う人もいるかもしれません。しかし、「一倍」には、「かける1」という意味の他、「かける2」(ある数量にそれと同じだけのものを加えた数量)という意味もあります。
つまり、「人一倍」という言葉は、「人よりいっそう」という意味になるのです。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では90%が正解していました(2018年8月29日現在)。
いち‐ばい【一倍】
(1)ある数量に1を掛けること。また、1を掛けた数量。同じ数量。
(2)ある数を二つ合わせること。2倍。
(3)他よりも数量・程度が大きいこと。副詞的にも用いる。いっそう。「一倍深刻に考えるたちだ」「人一倍努力する」
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ