【目次】
・【胃痛】不調の原因は?
・【胃痛】なぜストレスで胃が痛くなるの?
・【胃痛】ストレスが原因のとき、市販の薬を飲んでいい?
【胃痛】不調の原因は?
胃の痛みを訴えて受診した人が診断されることが多い「胃炎」。
みぞおちの辺りの痛み、吐き気、胃もたれ、胸焼け、膨満感、げっぷが出る、食欲の低下など、胃炎の症状は様々です。
胃炎とは、胃の内側にある粘膜の炎症のことで、食べたものを消化する強力な酸・胃酸と、胃酸から胃の粘膜を守る粘液のバランスが崩れることで起こります。
胃炎には、急性胃炎と慢性胃炎があります。
急性胃炎では、胃痛や吐き気などの症状が急激に現れます。対して、慢性胃炎では、胃の不快感が常にあるようになり、症状が月単位で続きます。また、人によっては慢性胃炎と診断されても何も症状がないこともあります。
胃炎の原因は、アルコールやカフェインの摂り過ぎや薬(抗生物質や非ステロイド性抗炎症剤、副腎皮質ステロイド剤など)の副作用、ストレス、風邪やインフルエンザなどの感染症、食中毒、ピロリ菌の感染などがあります。
【胃痛】なぜストレスで痛くなるの?
胃は自律神経によってコントロールされていますが、ストレスを感じて自律神経に乱れが生じると、胃の粘膜を守る粘液が出にくくなり、胃酸から胃を守る力が低下してしまいます。
また、ストレスで自律神経のバランスが崩れると、血管が収縮して血流が悪くなります。この血流の低下も胃を守る粘液が出にくくなる原因に。
さらに、タバコも血流を低下させるので、ストレスでついタバコに手が伸びるという人は要注意です。
冷えで血流が滞らないように、冷たいものばかり飲まない、エアコンが直接当たらないように気をつけることも大切です。
【胃痛】ストレスが原因のとき、市販の薬を飲んでいい?
仕事が忙くて病院へ行く時間がないからと、市販の胃薬を飲んでいるという人も多いのでは?
胃炎の症状や原因は様々ですし、胃痛ではなく別の病気が原因の場合もあるので、自己判断で薬を飲むのではなく、まずは受診をおすすめします。
どうしても1日だけしのぎたいという場合は、必ず薬剤師さんに相談して症状に合った胃薬を選んでもらいましょう。薬を飲んでも症状が続く場合は、必ず病院へ行きましょう。
初出:しごとなでしこ
教えて下さったのは…板橋聖子先生
東京女子医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学病院にて外科医として勤務。出産子育てを経て、現在は東京女子医科大学予防学科兼女性科(非常勤講師)と、「優ウィメンズクリニック」勤務。病気だけでなく、女性特有の悩みや子育て、仕事のことなど、その人のバックグラウンドを考えあわせた診療を行っている。優ウィメンズクリニックは、スタッフは全員女性、おしゃれなインテリアと最新設備が整った女性専用クリニック。なでしこ世代の患者さんも数多く来院しています。