1:「親の生活費を出しているだけで…」(36歳・IT関連・夫)
「僕は母子家庭で育ったんですけど、母親が高齢になってきたので働けなくなったのと、これまで育ててくれた恩返しの意味も込めて、僕の給料から生活費を仕送りすることにしたんです。
そうしたら、妻から『そんなにマザコンだとは、思わなかった』と冷たく言い放たれてしまい…そりゃあ僕は薄給だし、多少は家計を圧迫することになるかもしれないけど、共働きで十分に生活できるだけのお金はあるはず。それでも、こんな風に言われちゃうものですかね!?」
結婚前から仕送りしていたのではなく、ある時から夫に「親に仕送りする」と宣言されれば、戸惑ってしまう妻がいても仕方ない面も。仕送りの額や家計に占める割合にもよるけれど、妻からは高額になる程“マザコン”認定されやすいテーマでもあるのかも…。
2:「母が心配でよく会いに行くんですが…」(42歳・エンジニア・夫)
「親父が他界し、母親がひとりで実家にいます。妹は実家から離れたところに嫁いでいるのでなかなか会いに行けないみたいなんです。なので、僕ができるだけ週末には実家に帰るようにしていて、今は月に1回は泊まりで自宅を留守にしています。
本当は僕も、仕事で疲れているんで、週末は家でゆっくり休みたい。でも、母が心配なので、無理して様子を見に行っています。そんな様子を見て妻は『マザコンすぎる』って言うんですよね…」
妻よりも母親とベッタリしているように見えれば「マザコン」と言われても仕方ないけれど、事情があって顔を合わせる頻度を増やしているとなると、うーん…、悩ましい!
3:「同居の相談を軽くしただけで…」(39歳・飲食業・夫)
「親父が早くに亡くなっているんで、母はずっとひとりで住んでます。最近、ちょっとした病気になってしまい、ひとりでいるのが心細くなったらしいんですよね。
今は電車で40分の距離にいるので、いざとなればいつでも行ける距離ではあるんですが、母があまりにも寂しがっているので同居もいいかなって思って、妻に軽く相談してみたんです。そうしたら烈火のごとく怒り出して『そんなマザコン夫なら離婚する!』と大騒ぎに。
妻はまだ30代前半だから、同居したくない気持ちもわかるんですけど、僕としては育児の手伝いもしてもらえるし、妻にとってもいいことはあるんじゃないかと思っていたのに、離婚を口にされるとは思いませんでした…」
いざ同居となれば、頭で考えているよりも、いろんな課題にも直面しやすい。妻の立場からすれば、なんとか同居せずとも“良い形”に収まるよう、夫に努力してほしい場面でもあるけれど…。
夫が「俺はマザコンじゃない」と思っていても、妻から見れば「マザコンなんじゃ…?」と言いたくなるテーマって、意外とあります。みなさんの夫にも、マザコンっぽい一面がありますか…?
初出:しごとなでしこ