永松真依さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、東京・渋谷にある「かつお食堂」店主の永松真依さん。
かつお節ご飯専門という珍しいお店「かつお食堂」のメニューは、シンプルな定食一種類。メインは、削りたてのかつお節を山盛りにかけた“かつおぶし飯”です。
ご飯にのせるかつお節は、削りたての新鮮なかつお節を使うのはもちろん、自身で日本全国のかつお節産地を巡り、月ごとにかつおの産地を変える程のこだわりぶり。
そして、2017年11月にオープンしたばかりですが、女性誌などで取り上げられ、連日行列ができるほどの人気店に。食通の舌をうならせています。
■六本木のクラブに入り浸り遊びほうける日々から一転、祖母の姿に惹かれ、かつお節の道へ
大学を卒業後、契約社員として企業の受付嬢をしていた永松さん。
仕事は「お金をもらうためのもの」と割り切り、勤務を終えると毎晩のように六本木に繰り出して遊んでいたという。
そんな日常を送っていた永松さんが、突然“かつお節”に入れ込むきっかけとなったのが、祖母の姿。
母の勧めもあって福岡の祖母を訪ねた際、かつお節を削ってお味噌汁を作ってくれ、そのときの祖母の削る姿に「かっこいい」「内面から美しいってこういうことかな」と思ったという。
そして、半年後、仕事を辞め、全国のかつお節生産地をめぐる旅へ。
昨年、念願のかつお節ご飯専門店をオープンさせました。
永松真依さんの「7つのルール」
さて、そんな永松さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.削る前に甘いものを食べる
かつお節を削る前に永松さんが決まってすること、それは、心を穏やかにするために甘いものを食べること。気分が乗らないときに削ると、厚みなどが変わってしまうのだとか。
■2.三日に一回、髪をかつおブルーに
お店には、かつおのぬいぐるみ、かつおの漫画、かつおシアターなど、至る所にかつおのグッズが溢れています。さらに自宅にも、壁一面にかつおのイラストが。それほどまでにかつおに愛情を注ぐ永松さん。なんと髪の毛まで“かつおブルー”にしているのだそう。
■3.営業中はかつおのことをしゃべり続ける
営業中、かつお節の生産者からはじまり、かつおの生態までお客さんに語り続ける永松さん。かつおやかつお節について話すことが好きなのはもちろん、お客さんにも知って食べてもらいたいという。
■4.年に一度、祖母に削る姿を見てもらう
永松さんにとって祖母は、運命を変えてくれた存在。そのため、毎年、祖母のもとを訪ねかつお節を削る姿を見てもらっているそう。いつか祖母のようになりたいという。
■5.旅先では口を慎む
お店が休みの日は、かつおを勉強する旅へ出るという永松さん。旅先では、お店とは違ってただひたすら聞き手に回り、より多くのことを吸収する姿勢を大切にしているそう。
■6.現場で感じ、現場で学ぶ
本で書いてあることよりなにより永松さんが大切にしたいこと、それは、生きたかつおや、現場でかつおを釣る人、かつお節を作る人。現場で感じたことを持ち帰って「かつお食堂」で伝えていきたいという。
■7.止まらない
かつおに関する研究を熱心に続ける永松さん。「かつおはずっと泳ぎ続けるので、ずっと追い続けないといけない」のだとか。「止まってはいけない」のではなく、楽しいので「止まれない」という。
お金のために働き遊びほうけていた人生から一転、「かつおとかつお節のために生きたい」と思うほど、人生のすべてを捧げている永松さん。
ひょんなことから、それだけ自分が好きになれるものが見つかることもあるんですね。永松さんが作る「かつお節飯」を食べてみたいです♡
次回の「7ルール」の放送は、8月7日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、ハワイ旅行をプロデュースする、楽天トラベル最年少女性役員の吉田茜さん。
しごとなでしこでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてくださいね♡
初出:しごとなでしこ
かつお食堂店主 永松真依
神奈川県出身の31歳。大学卒業後に夜遊びに夢中になっていた頃、田舎の祖母がかつお節を削る姿に感動し、“かつお節”に目覚める。それ以降、かつおの新たな情報を聞きつければ、全国どこへでも足を伸ばし、情報収集に励む日々を送る。そんな彼女に付いたあだ名は、そのままズバリの「かつおちゃん」。2017年11月には渋谷・道玄坂に「かつお食堂」をオープンし、連日、多くのファンが訪れる。