伏野亜紀さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、東京・三軒茶屋にあるかき氷店「かき氷喫茶バンパク」の店主・伏野亜紀さん。
いま飲食店の営業形態として人気の「間借り」ですが、伏野さんのお店も、ライブバーを昼間だけ間借りして営業しています!
伏野さんがつくるかき氷には、旬のフルーツをふんだんに使ったかき氷に加え、パリッとしたチョコの食感と爽やかなミントが香るチョコミント味や、まるでケーキのような濃厚な味わいのレアチーズ味などの斬新なフレーバーも♡
さらに、フワフワな氷の食感に加え、インスタ映えするかわいい見た目が若い世代を中心に話題を集め、開店と同時に満席になることもあるほどの人気ぶりです!
■スタイリストの仕事を諦め、絶望の淵にいたときに「かき氷」を食べて…
現在、かき氷店の店主として活躍する伏野さんですが、もともとはスタイリストだったそう。
和歌山県で生まれた伏野さんは、スタイリストを夢見て上京。服飾の専門学校を卒業し、アシスタントとして過ごした後、26歳でスタイリストになります。
しかし、念願の夢が叶い、「これから頑張ろう」と思っていた矢先、膝を痛め、痛み止めの薬を打たなければ歩くことさえ困難に。
そんな絶望に打ちひしがれている状態の伏野さんを癒してくれたのが、大好きなかき氷。
「いろいろなお店に行き、かき氷をたくさん食べて思い残すことなく和歌山に帰ろう!」と思っていたそうですが、それが楽しくなり、かき氷を作る側に興味をもち始めたのだそう。
そして、知人に間借りできるお店を紹介してもらい、2015年に自身のかき氷店をオープン。
伏野亜紀さんの「7つのルール」
さて、そんな伏野さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…?
■1.かき氷は丸く盛りつける
通常、正面から見ると三角形やざくざくした形のかき氷が多いなか、伏野さんのかき氷は丸みを帯びたかわいい形♡ 作ってからお客さんの元に運ぶまで時間がかかるので、固めておくためにこの形にしているのだとか。思わず写真に収めたくなる愛らしさです!
■2.シロップに和歌山産の食材を使う
伏野さんが作るかき氷には、あるこだわりが。それは、常時6種類以上あるメニューの中で必ず1 種類は和歌山県産の食材を使うこと。お客さんに和歌山県のことをもっと知ってもらうきっかけにしたいという。
■3.借りたときより綺麗にして返す
「間借り」という形態をとっているため、営業終了後は、ライブバーの営業開始までに片付けと掃除を終わらせることがお決まり。伏野さんは、お店を貸してくれていることに感謝の気持ちを込め、時間がなくても隅々まで掃除することを徹底しているそう。
■4.かき氷を食べるとき、ごはんは後回しにする
休みの日は、かき氷を食べ歩くことが多いという伏野さん。なんと、1日で3杯のかき氷を食べることも!! 「勉強しよう!」と思って食べに行っても、勉強のことを忘れてしまうほどかき氷が好きなんだとか。ちなみにかき氷を食べるときは、ごはんでお腹いっぱいにならないようにごはんは後回しにしているそう。
■5.毎日「1万歩」歩く
毎日、1万歩以上歩くことを徹底しているという伏野さん。もともと、膝を壊して病院に行ったときに医者から歩くことを勧められて始めたそうですが、それから歩くのが楽しくなって続けているという。
■6.八月はしっかり休む
自営業のため休みがなかなかとれない伏野さんのルールはなんと、かき氷店の書き入れ時とも言える夏に長期休みをとること。休みの間は、和歌山県に帰ることにしているそう。お店が混む8月は接客に追われ、納得がいくかき氷が作れないので、思い切って休むことにしているという。
■7.カウンター席にはお客さんを入れない
満席になることも多い伏野さんのお店ですが、かき氷を最高の状態で提供するために決めていることが。それは、カウンター席にお客さんを入れないこと。お客さんと話すのは楽しいが、話しながらかき氷を作ると失敗してしまう可能性があるためなんだとか。
売り上げより何より「お客さんに自分が納得するかき氷を食べてほしい」という一心でかき氷を作り続けている伏野さん。絶望の淵にいても、自分の好きなことをひたすらやり続けていると、新しい道が見えてくることもあるんだな、と感じた素敵なお話でした!
次回の「7ルール」の放送は、7月31日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、「かつお」に人生を捧げるかつお食堂店主・永松真依さん。
しごとなでしこでは、番組を振り返り、仕事をする女性たちへのヒントを見つけていきます! ぜひチェックしてみてくださいね♡
初出:しごとなでしこ


かき氷店店主 伏野亜紀
和歌山県出身の34歳。スタイリストになる為に上京したものの、膝を痛めてその夢を断念。その後、小さい頃から「食べまくっていた」というかき氷好きが高じて、かき氷店を開くことを決意。2015年に東京・三軒茶屋でかき氷店「かき氷喫茶バンパク」をオープンさせた。フワフワな氷の触感、丸みを帯びた可愛い見た目に加え、地元・和歌山の旬のフルーツを使ったメニューが大人気となっている。自他共に認める“かき氷マニア”。