頼りにできない様子を表す表現、正しいのはどっちでしょう?
「今朝から、部長がものすごくピリピリしてて、まるで別人なの。取りつく暇もないって感じ!」と同僚から話しかけられたら、違和感を抱く? 抱かない?
「取りつく暇もない」もしくは「取りつく島もない」と耳にしますが、どっちが正しい日本語だかわかる?
“日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「冷淡で取りつく暇もない」この文章は正しい? 誤り?
1.正しい
2.誤り
正解は?
2.誤り
「取りつく暇」の部分が誤り。正しくは「取りつく島もない」です。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では、95%が正解していました(2018年7月12日現在)。
島(=頼りになるもの)に取りすがりたいのにそれができない、という意味で、多く「取りつく島もない」「取りつく島がない」の形で使われます。
※ ※
とりつくしま【取り付く島】
頼りとしてすがるところ。取り付き所。多く、あとに打消しの表現を伴って用いる。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ