【目次】
・風邪を引くと関節痛や筋肉痛が起きる理由は?
・風邪で関節痛や筋肉痛が起きた時、鎮痛剤のロキソニンなどを飲んでもいいの?
・風邪の時に関節痛や筋肉痛がなかなか治らないのはどうして?
風邪を引くと関節痛や筋肉痛が起きる理由は?
体を守るために増える白血球=免疫細胞がより強く働けるよう、脳が指令を出して発するのがプロスタグランジンという物質。
このプロスタグランジンは体温をあげる働きがあるのですが、危険を知らせるために痛みを出す物質でもあるので、関節痛や筋肉痛が起きてしまうのです。
炎症が起きた喉などが痛むのも、このプロスタグランジンのためなのです。
風邪で関節痛や筋肉痛が起きた時、鎮痛剤のロキソニンなどを飲んでもいいの?
痛み止めとしてとてもメジャーになったロキソニンですが、飲み合わせが難しいので、風邪薬を飲んでいる場合は、かかりつけの医師に確認を取りましょう。
病院に行かず、ドラッグストアなどで買うという場合は、必ず薬剤師さんに相談を。特に抗生物質を飲んでいる人、腎臓が弱い人は自己判断で飲まないようにしましょう。
自分がどんな薬を常用しているか、お薬手帳を持ち歩くのは面倒ですが、スマホでページを撮影しておけば、忘れず携帯できて便利です。
風邪の時に関節痛や筋肉痛がなかなか治らないのはどうして?
風邪は治ったけれど、筋肉痛だけが残って辛いという時があります。ですが、筋肉痛が残っている場合、実はまだ風邪は治っていません!
だから筋肉痛がある時は、無理をせず体を休めるようにしてください。これは関節痛の場合も同じです。
初出:しごとなでしこ
教えて下さったのは…板橋聖子先生
東京女子医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学病院にて外科医として勤務。出産子育てを経て、現在は東京女子医科大学予防学科兼女性科(非常勤講師)と、「優ウィメンズクリニック」勤務。病気だけでなく、女性特有の悩みや子育て、仕事のことなど、その人のバックグラウンドを考えあわせた診療を行っている。優ウィメンズクリニックは、スタッフは全員女性、おしゃれなインテリアと最新設備が整った女性専用クリニック。なでしこ世代の患者さんも数多く来院しています。