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2018.06.13

内診台で去来する違和感とのせめぎあい。受け入れていくしかないのだ【33歳の妊活日記13】

33歳兼業主婦ライターが妊活を実録リポート第13回。不妊治療専門病院に通い始め、不妊治療スタート。ふと頭に違和感が。でもそれを受け入れていく自分もいる。

【33歳の妊活日記】by OLライターHana

バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。

さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、2018年の今、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。

自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同志のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。

これまでの記事:妊活日記一覧はこちら

不妊治療
(c)Shutterstock.com

#13 排卵誘発剤で、私の卵はどうなったか?

不妊治療専門病棟に通い始めた私、Hana。

ひと通りの検査を終え、排卵誘発剤を使用したタイミング法から開始したものの、効果が出ません。

卵管造影検査後の焦りも感じながら、通院を継続しているのでした。

さて、前回の排卵誘発剤も効果がなかった私。時間差でたまごが成長してくる可能性もあるので1週間後にたまごチェックの為の再予約をして、今日はその日。

いつも通り、朝から病院へ向かいました。お盆休みということもあり、いつもよりもかなり空いていた院内で自分の番号が呼ばれるのを待ちます。

私が通っていた病院は先生が毎日3人くらい常駐、ものすごい数の診察室が院内には設置されていて、番号を呼ばれた患者さんはその診察室に入り、先生が回って来てくださるのを待つシステムです。

排卵誘発剤

医師の診察を待つ間、ふと頭に浮かんだ違和感

最近は患者さんの取り違えを防ぐために、名前と生年月日を名乗る病院も多いかもしれないですが、私の通っていた病院も診察室に入るとすぐ看護師さんに「〇〇〇〇です。昭和〇年〇月〇日です」と名前と生年月日を名乗り、下着を脱いで例の機械式の内診台に自ら座り、先生を待つというような仕組みでした。

この日もその流れで名前と生年月日を名乗って、内診台で先生を待っていましたが、その間に自分の行動がものすごく不自然なことのように感じていました。

病院は円状に診察室が設置されていて隣同士は区切られてますが、今この瞬間にも、私の隣の部屋でもまたその隣の部屋でも、私と同じように不妊に悩む女性が下着を脱いで、自分と同じように内診台で座って先生を待っているんだなって思うとなんだか滑稽に感じてきたんです。

なんていうか、とてもシステマチックで良い病院なんですがね、決して温かみがないわけでもないのですが、まるで命を作りたい人たちの為の工場のような………そんな不自然さを感じていました。

そうこうまたおかしな想像を巡らせているうちに先生がいらっしゃいました。

先生「では今日もたまごの大きさ見ますね〜。………うーん、右側は小さいのがまだいっぱいだね。左側は少し成長してるたまごがあるけど、まだだねぇ」

Hana「はい。リセットですか?」

先生「いや、ゆっくり大きくなることとか、急に成長したりするのでちょっと来週また診てみましょう。来週予約してね」

Hana「はい」

今日もお会計だけして、診察は終了しました。

いやー、まさかこんなにも成長しないなんて。それこそ排卵誘発剤を使えばすぐに誘発されると思っていた自分が今となっては浅はかだったとヒシヒシと感じていました。

ただ、これだけ排卵しづらいからこそ、30代前半の今から病院に通い始めたことは良かったのかもしれない。

まるで工場生産のようなシステムだけど、わたしにはそうするしかないんだろうなと診察前の違和感も今日の結果を受けて少し消えていったのでした。

つづく

これまでの記事:妊活日記はこちら

※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。

初出:しごとなでしこ

Hana 33歳兼業主婦ライター

広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。


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