【33歳の妊活日記】by OLライターHana
バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。
さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、2018年の今、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。
自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。
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#11 不妊治療専門クリニックで、検査が続く日々
不妊治療専門クリニックに通い始めたhana。ひと通りの血液検査を終え「多嚢胞性卵巣気味(PCOS)」と診断されたのでした。
【気味】ということばに、もやっとしますが、確定材料無しのため、そのような診断に。
今日は、その診断後に受けた検査「子宮卵管造影検査」についてです。この検査は割と不妊治療検査の初期段階で行われることが多いので、体験された方も比較的多いかと思います。
じゃあどんな検査?? というと…。
造影剤を使用し、レントゲンで「子宮の形態」や「卵管の通過性」を知るための検査です。
月経終了直後から排卵前までしか行うことができません。
少しわかりやすくご説明しますと、膣から卵管目がけて、カテーテルを挿入します。そして、その挿入しているカテーテルに造影剤を注入しながら、造影剤の流れをレントゲンで観察します。造影剤がどんな風に卵管までたどり着くかで、卵管の詰まりなどがわかるのだそうです。
聞くだけで怖そうですよね…。実際診察前に、ネットの体験談を読むと「激痛で検査ストップ」「耐え難い痛み」とか恐ろしい体験談ばかり。
ただ、この検査をやるメリットもあって…実はこの検査後6か月は妊活女性の「ゴールデンタイム」と呼ばれているのです。
卵管に造影剤を注入することで、卵管の通りが通常時よりもよくなり、受精しやすいのだそう。この検査後、半年間の妊娠率は通常時よりも格段と上がるのだそうです。
私のことに話を戻すと、私結構痛みには強いタイプです。だから今回の検査も耐えられると謎の自信があり、呼ばれた診察室に堂々と向かいました。
痛い? 痛くない? いざ、卵管造影検査へ
今日はこの前の院長先生ではありませんでした。同い年くらいの感じの良い先生。
先生「こんにちは。今日は卵管造影検査ですね。看護師からの説明で不安点などはありませんか?」
Hana「はい。大丈夫です」
先生「まあ、看護師から聞いた通り、膣からカテーテルを入れて、その中にゆっくり造影剤を注入して、その様子をレントゲンで診察します。
卵管の詰まりがないかどうか、子宮の形態に問題がないかどうかがわかるので、今後の治療方針をたてるのに必要な検査なんです」
Hana「はい!」
先生「それでね。痛みについては、僕は男性だから体験していないけど…正直痛いみたいです。どんな痛みかというと、強い生理痛かな。
やっぱり何人かに一人は途中で我慢できなくなってストップしてしまう人もいるんだけど…せっかく検査をしに来たのだから、どうしても無理なときは仕方がないけれど、なんとか頑張って乗り越えましょう!」
Hana「( ゚Д゚)はい」
こんなにみんな妊娠を望んで病院に通って来ているのに、途中で検査を辞退するってどんだけ強い痛みなんやろか…おびえながら、診察室を後にし、今度は内診室に向かいました。
内診室ではカテーテルを膣に挿入したのですが、これはまったく痛みなしでした(‘◇’)ゞ
ただ、滑稽なのが、カテーテルを挿入した状態でレントゲン室までえっちらおっちら歩くこと! 長めのスカートで来るようにと言われたのはこのためかと、ここでようやく気づきました。
ちょっと余談なんですけどね。
私、不妊治療をしてから、色々と強くなったというか、図太くなった気がします。初めの頃は「内診」自体が恥ずかしいというか、屈辱的というか、とにかく人生における逃げられない、でも嫌な事だったはずなのですが…。
婦人科は女医の先生が良いの! とか思っていたはずなのですが…内診台なんて絶対嫌! とか思っていたはずなのですが…今や、特に先生と自分との間にカーテンもない内診台で平気だし。
男性の先生でもへっちゃらだし。内診自体もへのかっぱだし。カテーテルを挿入したまま待合室も平然と歩ける。
これを成長というのか、羞恥心の欠如というのかわかりませんけど、大人の階段を上った気がするのです。
ちょっと話がずれました。
そんなこんなで、カテーテルを膣に挿入したまま、レントゲン室に到着しました。レントゲン室ではベッドがあって、目の前に大きなモニターもあります。
横になったタイミングでさっきの先生が来ました。
先生「Hanaさん、じゃあがんばりましょう~!」
Hana「はあい! よろしくお願いします」
というと、電気が暗くなり目の前に自分の下半身らしきレントゲン映像が…
先生「はい。これが子宮でこれが卵管ですね。今から造影剤を流し込みます~。モニターを見て深呼吸をしていてください。すこしずつ痛みが出てきますよ。耐えられなくなったら教えてくださいね」
Hana「は・・・い・・・」
ん? ちょっと痛い。
あ、こりゃ結構痛い。
あ、真面目に痛いわ!
あーお腹が痛い!!!!!!!
生理痛っていうか、お腹の急降下の時の痛みだわ。ここでお腹下したらどうしよう! そんな人いるのかな。さすがにそれは恥ずかしい。
たった数秒でそんなばかな考えを巡らせていると…
先生「Hanaさん、モニター見て。造影剤が右も左もスムーズに流れているね。卵管の詰まりや子宮の異常はなさそうです。では、カテーテルを抜いて、今日の検査は終わりです。ちょっとこの後出血するかもしれないので、抗生剤を飲んで安静にしてね。お疲れさまでした」
あら。意外にあっけなく検査は終わりました。
もう一度、診察室で先生から抗生剤のお話を聞いて、前回出されたクロミッドの服用を忘れずにと注意されて、これにて終了。
長かったようで、あっという間の検査でした。
検査後、自分で自分に不要なプレッシャーをかけていた
でもこの検査を受けたことで、Hanaの気持ちにちょっとした変化が。
今までは、まぁ良きタイミングで授かれば良いかなと思っていたのですがこの子宮卵管造影検査を受けたら「半年間のゴールデンタイム」と知ったことで、半年以内に妊娠せねばという謎の焦りが生まれたのです。
だってこの検査直後の妊娠率6割とかネットに書いてあるんだもの。私は超効率重視の会社に勤務しているので、こういう感じに納期を設けてしまうとその期限内にやり切らなければという謎のプレッシャーが生まれてしまうのです。
検査を受けたのが8月だったので、私のリミットは1月。
1月までに妊娠せねば。
1月までにできなかったらどうしよう。
1月で妊活をやめようか。
今こうして書いてみると、自分大丈夫か? って感じなんですが、謎のプレッシャーを自分で自分にかけ始めた頃でした。
普段、仕事上で部下の子に納期を決めたり、納期通りに業務が実行できているかを管理する仕事をしてるので、自分に対しても同じようにやってしまったんですよね。
ただまるで仕事のようで、仕事とは違うのが妊活。納期を自分で決めても、どれだけ一生懸命取り組んでも、その通りの成果を得られるとは限らないのです。
もし、読者の方で同じような状況の方いたら、難しいかもしれないですが、自分に納期を決めてプレッシャーをかけるのはやめて、ゆったりと妊活をしてくださいね。
焦っても焦らなくても、結果は変わらないのです。それなら焦らない日々を選んだ方が、毎日が楽しく暮らせますよ。
つづく
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※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
初出:しごとなでしこ
Hana 33歳兼業主婦ライター
広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。