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2018.05.13

多嚢胞性卵巣気味? 不妊治療は専門用語についていくのも案外しんどい【33歳の妊活日記10】

33歳兼業主婦ライターが妊活を実録リポート第10回。PCOS多嚢胞性卵巣気味と診断されるものの、今後のことはまだ自分自身手探り状態だった日々。

【33歳の妊活日記】by OLライターHana

バリバリと仕事をしてきた20代、30歳を越えこのまま独身バリキャリを貫くのかと思ってた矢先に社内の先輩男性と縁あって32歳で結婚。

さぁ次は妊娠と考えた2016年5月から、2018年の今、未だ妊娠に至らず…自分の努力だけでも越えられない壁があることに気がつき、同時に同じ悩みを抱える30代女性の多さを知る。

自分は妊娠できるのか、その答えはまだ見つかっていないけれど、同士のような女性たちへのエールもこめ、またこれから先、妊娠に悩む女性たちに少しでも役立てばと、実録で33歳兼業主婦ライターが妊活をリポートします。

これまでの記事:妊活日記一覧はこちら

妊活 クリニック
(C)Shuttestock.com

#10 生理を薬でおこして院長診察、そして検査、検査

前回までの日記のように、いよいよ不妊治療専門病院に本格的に通いだしたHana。

まずは検査をするにも生理を起こさせないといけないということで、ここにきてもまたプラノバール【中用量ピル】を処方されたのでした。

毎度おなじみプラノバールを飲み始めたところ、服用から7日目で3ヶ月ぶりの生理が来ました。

あぁ、懐かしのあの痛み。

生理が順調な人、またはとてつもなく生理痛がつらい人にはこの気持ちわからないでしょうけど、生理がほとんどこない私にとっては毎回生理の痛みはなんだか懐かしい気持ちを引き起こさせるのです。

しかし今回は懐かしさを感じてる場合ではなく、今回は生理が来たら生理中に血液検査をしないといけないので、すぐさま病院を予約!!

Hanaは会社がお休みの日かつ生理中に診察に行かないといけないので、ぽやっとしてる暇はないのです。病院はものすごく混んでいますからね。あっという間に予約がいっぱいになってしまうので。

不妊治療専門院には多国籍な女性が相談にきている

無事に予約が取れた日、改めて2回目の診察に行きました。

今日も広い待合室は見渡す限り満員です。そしてとても国際的。

韓国人か中国人の夫婦が通訳の女性を連れて、受付で騒いでいました。どうやら予約せずに来ちゃったみたい。インド人のような夫婦もいます。英語を話しているアメリカ人らしき夫婦も。

「今や不妊治療は世界共通課題なのかしら…」

なんて考えを巡らせながら、順番を待ちました。そして番号を呼ばれ、まずは、院長先生の診察室へ。

多嚢胞性卵巣気味と診断され、ついついネット検索

子宮
(C)Shuttestock.com

初診の時、実は生理前でもできる血液検査をしていたので、その結果からまず教えて貰うようでした。

院長「はい。hanaさん。まずは前回の結果ですが…」

Hana「ドキドキ( ゚Д゚)」

院長「こちらの報告書を見てね。前の病院の時と同じかな。LH(黄体形成ホルモン)が基準値より高いね」

院長「さらにこっちも見て。抗ミュラー管ホルモンという値です。これは卵巣内にどれだけ卵が残っているかを表す数値なんだけど、これがあなた基準値の3倍以上の値なんだよね。同じ年頃の人だと3.3くらいが平均であなたは10.8。これらの検査結果から見るとやっぱり多嚢胞性卵巣いわゆるPCOSの可能性があるかな」

といって検査結果報告書に「PCOS?」と書きました。

Hana「はい(先生なんで「?」書いたんやろか…)」

院長「ただPCOSの患者さんの場合、肥満体質の人やすごく髭が濃かったりする特徴が出ていると間違いなくPCOSなんだけど、あなたの場合体重が平均以下だし、すごく毛深いとかもないし、必ずしもPCOSとは断言できないんだよね。

卵巣の様子も同じく確定材料はないし。ただ、PCOS気味ということは間違いないので、まずはこのPCOSを改善するための治療を行いましょう。

このPCOSは残念ながら根本的な治療法は確立されていないので、排卵誘発剤を使用するという対処療法で治療を行っていきます。ここまで大丈夫かな?」

Hana「はい。排卵誘発剤はクロミッドですか? 前回の病院でも飲みましたが効果がありませんでした。その場合はどうなりますか?」

院長「クロミッドは量を増やすことができるので、まずは服用量を増やします。それでもダメなら自己注射。

それでもだめなら人工授精というようにステップアップをしていくことになりますが、まずは薬で様子を見ましょう。それから今日はもうひとつ月経不順を特定するための検査を行いますね。そのあとはまた診察です」

ここまでお話しして診察室を出ました。

どうやら私は「多嚢胞性卵巣気味」ということなのね。次の順番が呼ばれるまで、スマホで「多嚢胞性卵巣 妊娠」と調べまくる私。

「多嚢胞性卵巣と診断されました。妊娠は難しいでしょうか?」という知恵袋が表示されてドキドキしながら読み漁る。

そしてまた番号を呼ばれ、診察室へ。看護師さんから今日の血液検査の流れを教えてもらいます。今回の血液検査の名前は「LHRHテスト」。どうやら、月経不順の理由を明らかにするテスト

LHRH注射というものを行って、注射前、注射後30分、注射後60分の採血を行い、ホルモン値を測定するとのこと。そのホルモンを測定することで月経不順が排卵にかかわるどの部分の異常によって生じているのかを確認する検査ですって。

おお…ここからさらに60分もかかるのかと思いながら1時間以上かけて採血を終えました。

注射
(C)Shuttestock.com

採血を終えたらまた院長の診察室へ…。

院長「はい。Hanaさん。お疲れさまでした。LHRHテストの結果出ました。やっぱり注射の後LHが急激に高くなっていますね。

生理不順の患者さんの場合は、脳に腫瘍があることで排卵がうまく行われない人もいるんだけど、この結果から見るとやっぱりさっき話したとおりPCOSの可能性が高そうだね。

なので、まずはクロミッドを処方しますね。前回1錠で効果なかったとのことだけどまずは今回も1錠。7日間服用して、飲み終わったらまた病院に来てください。それとは別で子宮卵管造影検査もこのタイミングでしてほしいので予約いれて帰ってね」

本日の診察、トータル4時間( ゚Д゚)

とにかく私は「PCOS多嚢胞性卵巣気味・排卵誘発剤を飲むこと・子宮卵管造営検査の予約」この3つだけ頭にいれて帰宅したのでした。

専門用語だらけの今日の記事。医療用語って聞きなれなくて本当に難しい。でもこれが実際の診察でした。

なので自分でネットで検索しまくる…専門用語を調べ、そこから同じ症状の人のブログを探して、知恵袋や掲示板を読んで…。

でももし今不妊治療をしていて悩んでいる読者の方がいたら、必要以上のネット検索はおすすめしません。

あ、もちろんわからない用語を検索するのは全然いいと思うけど、自分の言われた言葉で妊娠できるかどうかを質問している掲示板を読んでへこんだりするのはナンセンス。

自分の経験上、不妊の原因って本当に複雑だから患者さんが100人いたら100通りのケースがあると思うのです。

この時の私もこんなネット掲示板やブログを読んで一喜一憂する日々を送ろうとしていたけれど、それに使う時間、体力は本当にもったいないです。

それよりも、不妊治療以外に何か打ち込める何かを見つけたりしていたほうが、精神衛生上よいですよ♡

つづく

これまでの記事:妊活日記はこちら

※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。

初出:しごとなでしこ

Hana 33歳兼業主婦ライター

広告代理店で働くアラサー主婦OL。結婚2年目。主婦業、仕事に追われながらも、ただいま子作り奮闘中。夢は、家族でハワイ移住。


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