美人のためのマニュアルにのっとっても素敵な恋は実らない?
世の中には数多くの恋愛マニュアルがあります。
中でもよく聞かれるのが、“メールやLINEの即レスはダメ!”とか、“デートでは奢らせてなんぼ”とか“こちらから告白せずに相手にさせろ”とか“相手を本気にさせる前にエッチしてはだめ”など、どれもいわゆる「自分を高く見せて焦らす」戦略が多いと思いませんか?
これに違和感を唱えたのが、「ちょうどいいブス」として活動を続けるお笑いコンビ・相席スタートの山﨑ケイさん!
「世の中の恋愛マニュアルって、美人に向けたものが多いんですよ。美人ではないまでも、そこそこ可愛い子じゃないと通用しないテクニックばかりなんです。
だってブスがもしも男性にデート代で奢らせようもんなら、“ブスのくせに調子こいてんなよ”と思われても仕方ありません。
それに奢らせることってそんなに男性の心を動かすとは思えないんですよね。それよりも初デートで奢らせようとするような行動って“非常識じゃない?”って私なら感じてしまいますね」
と、ケイさん。
そうなんです。世の中の恋愛マニュアルは、自分を高く見せたいがために見方を変えると“非常識”となることをやってしまいがち。
そんな非常識危険を伴う恋愛テクニックは、美人や可愛い子だからギリギリ許されているのだとケイさんは言います。
恋愛うんぬんの前に、人として常識的であれ
「まずは恋愛うんぬんの前に、人として常識的であれ、と私は思うんです。一緒に食事をしたら自分の分を支払いたいと思うのは当たり前のことだし、メールが来たなら返事ができるタイミングでしなければ失礼だし、そういう最低限の常識を忘れたくないですよね」
従来の恋愛テクニックに常々疑問を抱いていたケイさんは“常識”と“恋愛テクニック”の両立を目指します。
「例えばですけど、恋愛テクニックの一つに“ボディタッチ”っていうのがあるじゃないですか。これはとても有効な手段だと私も思います。
でも男性とそういう仲でもないのにベタベタ触ったりするのって周りから見るととても不愉快に感じたりしませんか? ボディタッチもやり方を間違えると非常識な恋愛テクの一つだと思うんです。でもボディタッチの恋愛の有効性は活用したい。
そんな時に私なら“男性の体にゴミを発見したので取ります”。これなら周りから見てもただの親切に見えて不愉快な気持ちにはならないでしょう? もちろんゴミなんてついてなくったっていいんです!」
これぞ“ちょうどいいブス”だから発見できた“ちょうどいい恋愛テクニック”。
“この考え方、共感!”という女性は是非ともケイさんの“ちょうどいいブス哲学”が詰まった書籍『ちょうどいいブスのススメ』(1000円+税/主婦の友社)に注目を!
卑下しすぎず、かといって調子に乗りすぎない“ちょうどいいブス”を極めることで、美人よりも人生を楽しむことができるという恋愛ハウツーが満載です。「自分は美人でもないけどブスでもない」という皆様の必読書ですよ。
初出:しごとなでしこ
吉田奈美 writer
女性誌を中心に、タレントインタビュー、恋愛企画、読み物企画、旅企画、料理企画などを担当。著書に『恋愛saiban傍聴記』(主婦の友社)も話題に。