2018年6月18日更新
もはや立派な調理道具! 魔法のポリ袋ってなに?
家事代行マッチングサービス「タスカジ」に調理専門のハウスキーパーとして所属し、レシピ制作や料理撮影に携わったり、テレビにも出演する伝説の家政婦makoさん。
そのmakoさんが提案するポリ袋を使った料理がメディアで話題沸騰中!
料理にポリ袋!? と思う人もいるかもしれませんが、実は万能な調理道具になるんです! makoさんは、ポリ袋を使うメリットについてこう解説します。
✔︎熱に強いので「セミ真空調理」ができる!
ポリ袋の耐熱温度は約110℃。沸騰したお湯で茹でても問題ありません。その性質を生かして「セミ真空調理」に挑戦しましょう。
✔︎「セミ真空調理」なら煮物に早く味がしみ込む
ポリ袋でのセミ真空調理は、食材に熱が伝わりやすく、短時間でやわらかく仕上がります。しっかりと味のしみ込んだ煮込み料理が10分で完成するのは、まさに「セミ真空調理」ならでは。
✔︎「セミ真空調理」なら洗い物が出なくてラクラク♪
ポリ袋に食材を入れて茹でるだけの「セミ真空調理」は、完成後の後片付けが断然楽チンです。油や調味料がべっとりこびりついた鍋やフライパンを洗う必要がなく、空のポリ袋と鍋のお湯を捨てるだけ。
✔︎マイナス温度にも強いので「おかずストック」を冷凍保存できる!
実は、ポリ袋はマイナス温度下でも強い! その耐冷温度は約-30℃で、冷凍保存ももちろん可能です。
ポリ袋のキホンの使い方は?
【使っていいポリ袋は?】
調理で使用するポリ袋は食品用、キッチン用の、高密度ポリエチレンでできた耐熱90〜110℃の半透明の袋です。透明のビニール袋(塩化ビニル樹脂使用)や低密度ポリエチレンは熱に耐えられないので使用しないでください。必ず商品裏の注意書きをチェックし、加熱使用NGの項目がないか、耐熱温度の低い品ではないかを確認してください。
【ポリ袋のキホンの使い方】
1.ポリ袋に食材と調味料を入れる
食材と調味料をすべて入れ、袋ごとよく揉み込んだり袋を振ったりして全体をなじませます。そして、袋の中の空気を抜いて平らにし、袋の上の方で口を縛りましょう。
2.鍋に皿を入れて沸騰させ、袋を入れて湯煎する
大きめの鍋にたっぷり水を入れ、袋が鍋底に触れないように、鍋底より少し小さいサイズの皿を置いて火にかける。沸騰したら弱火にする。
皿の上に平らに載せるようにしてポリ袋をゆっくりと浸水させます。茹で時間は各レシピを参照ください。
【セミ真空の作り方】
1.中身を平らにならす
茹でる際、食材を均一に加熱できるように、ポリ袋の中身は平らになるように入れます。手で空気を抜きながら、平らにしていくとやりやすいです。その後、口を縛ります。
2.しっかり真空にする!
効果的なセミ真空調理のために水を張ったボウルに袋を入れて水圧で空気を抜くのが簡単です。または、袋にストローを入れて空気を吸っても! 汁を吸わないように注意。
魔法のポリ袋レシピ1.
短時間で味がしみ込む!「ローストビーフ」の作り方
【材料・2〜3人分】
・牛肉ブロック 300g
・塩こしょう 適量
・にんにく(チューブ可) 1片
・しょうゆ 大さじ1+1/2
・みりん 大さじ1+1/2
【作り方】
1.ポリ袋に肉を入れ、肉に味がしみ込みやすくなるよう、表面をフォークで突き刺し、塩こしょうとおろしたにんにくを加えて揉み込む。
2.袋から肉を取り出し、フライパンで全面に焼き色を付け、肉をラップで包み、ポリ袋に入れて口を縛る。
3.鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら2.を入れて3分煮て、火を止めて15分前後置き、鍋から取り出して冷ます(時間は、肉の厚さや仕上がりの好みで調整)。
4.肉を焼いたフライパンにしょうゆ、みりんを入れて軽く煮立たせ、タレを作る。
魔法のポリ袋レシピ2.
ポリ袋でおかずストック!「鶏むね肉きのこ漬け」の作り方
【材料・2〜3人分】
・鶏むね肉 250g
・しめじ 1/2株
・まいたけ 1/2株
・にんにく(チューブ可) 1片分
・しょうゆ 大さじ1+1/2
・みりん 大さじ1+1/2
【作り方】
1.ポリ袋を広げ、鶏肉をひと口大にハサミで切りながら、袋に入れていく。
2.きのこ類を適当な大きさにほぐし、1.に入れる。
3.にんにくをおろして2.に加え、さらにしょうゆ、みりんを加えてよく揉み込み、袋に空気を入れて振り、なじませてから口を縛って冷凍する。焼く際は、前の晩に冷蔵庫に置いて解凍してからフライパンで焼く。そのまま食べる場合は30分以上漬け込んでから焼く。
「鶏むね肉きのこ漬け」にアレンジを加えて主食に♡「鶏ときのこの和風パスタ」
【材料・2〜3人分】
・パスタ 180g
・鶏むね肉きのこ漬け 1袋(冷蔵庫で一晩、解凍する)
・オリーブオイル 大さじ2
・大葉 4枚
【作り方】
1.鍋に水(分量外)を入れて火にかける。沸騰したら塩(分量外。水1リットルに対して10g〈小さじ2程度〉)を入れ、袋に記載の時間でパスタを茹でる。
2.フライパンにオリーブオイルを熱して鶏むね肉きのこ漬けを炒める。
3.火が通ったら、茹でたパスタを加えてさっと合わせ、千切りした大葉を散らす。
魔法のポリ袋レシピ3.
炊飯器に入れるだけ!「ビビンバ風ごはん」の作り方
炊き込みごはんって、ちょっと特別。でも、作るのはちょっとめんどう…。そこで「炊き込みごはん玉」の登場です。
余裕のある週末などにポリ袋で「炊き込みごはん玉」を仕込んで冷蔵庫にストックしておけば、忙しい平日でも解凍して、混ぜて炊くだけ!
【材料・2合分】
・ニラ 1/4束
・にんじん 1/4本
・牛肉こま切れ 100g
・豆もやし 1/4袋
・キムチ 50g
・焼肉のたれ 大さじ4
・コチュジャン 大さじ1
・ごま油 小さじ1
・米 2合
【作り方】
1.ポリ袋で「炊き込みごはん玉」を作る。
※ニラは5センチ幅に、にんじんは千切りにする。ポリ袋に米以外のすべての材料を入れ、よく揉み込み、冷凍。
2.炊く時は、研いだ米を炊飯器に入れ、水は既定の分量より若干少なめに(300cc)。解凍した炊き込みごはん玉を入れてスイッチオン。
レシピ監修/伝説の家政婦 mako
「伝説の家政婦mako 魔法のポリ袋レシピ」では、ほかにも、ポリ袋を使った料理はもちろん、タッパーやハサミなどを活用した時短レシピも満載♪
短い時間で栄養のあるおいしい料理ができ、洗い物まで減るなんて、まさにいいこと尽くめですよね♡ ぜひチェックしてみてくださいね!
初出:しごとなでしこ
教えてくれたのは…伝説の家政婦 makoさん
家事代行マッチングサービス「タスカジ」に所属する、調理専門のハウスキーパー。保育園栄養士としての勤務経験があり、野菜をふんだんに使った家庭料理が得意。日本テレビ系『沸騰ワード10』に伝説のギャル家政婦として出演。3時間で26品も作り置きを完成させる、超速ワザが話題に。最新著作『伝説の家政婦mako 魔法のポリ袋レシピ』¥1,300円・税抜き(ワニブックス)が好評発売中。