【目次】
・【結婚の平均年齢】平成28年(2016年)は29.4歳
・【結婚の平均年齢】世界各国の平均データ
・【結婚の平均年齢】都道府県別では、初婚平均年齢が高いのは東京で30.5歳!
・【結婚の平均年齢】男女の平均年齢差は男性が1.7歳差
【結婚の平均年齢】平成28年(2016年)は29.4歳
平成26年(2014年)から3年の平均年齢は、まったく同じ数値で、高止まり
まずは、厚生労働省がまとめている『人口動態統計』(平成28年『人口動態統計』確定数)で女性の平均初婚年齢をみてみましょう。
“結婚は25歳までに。25歳を過ぎたら売れ残ったクリスマスケーキ”などと言われていたのは、女性の結婚平均年齢が24~25歳だった1960年代から80年代にかけての話。平成7年(1995年)時点で女性の初婚平均年齢は26.3歳になり、この段階で25歳は早い方と言えるようになっていました。
直近の統計ではさらに上昇し、平成28年(2016年)は29.4歳となっています。20年間で3歳以上も上昇しました。
これを年代別でみると、女性人口1000人あたりの初婚率は以下のように変化しています。
若年層が減り、30代で結婚する人が増えているのが理解できるでしょう。現在は、40歳以上の初婚もめずらしいとは言えない状況です。
ただし、平成26年から3年の平均年齢はまったく同じ数値で、高止まりしている状態となっています。
【結婚の平均年齢】世界各国の平均データ
日本では、女性の初婚平均年齢は29.4歳ですが、世界に目を向けるとどうでしょう?
アメリカの初婚年齢は27.4歳!
たとえば、アメリカは米国国勢調査局の調査(「Families and Living Arrangements」2017年)によると、女性の初婚平均年齢は2016年の時点で27.4歳でした。日本より2歳低いものの、それほど若い訳ではありません。ちなみに、アメリカも初婚年齢は上昇する傾向にあります。
ノルウェーは31.8歳、スウェーデンが31.4歳、マラウイは19.6歳!
そのほかの国もみてみましょう。国際統計格付センターがまとめた「世界37の国と地域を対象とした女性の初婚年齢についてのランキング」では、2010年時でノルウェーが31.8歳、スウェーデンが31.4歳となるなどヨーロッパに平均年齢の高い国が目立ちます。
反対に、平均年齢が低い国はアフリカに目立ち、マラウィが19.6歳、ブルキナファソが19.5歳と平均が10代の国もありました。世界の平均は25.5歳となっています。
アフリカ諸国にみられる10代は極端な例としても、日本の結婚年齢の平均は世界でみると高いようですね。
【結婚の平均年齢】都道府県別では、初婚平均年齢が高いのは東京都で30.5歳!
全国で初婚平均年齢が30歳を越えるのは東京都と神奈川県だけ!
今度は都道府県別に見てみましょう。「都道府県別にみた夫・妻の平均初婚年齢の年次推移」(平成28年『人口動態統計』確定数)によると、最も女性の初婚年齢が高いのは東京都で30.5歳でした。2番目に高いのは神奈川県で30.0歳。全国で30代はこの2都県だけです。
47都道府県で最も低いのは28.6歳の山口県
首都圏とそれ以外を比べると、首都圏以外の方が初婚年齢は低いと言えるかもしれません。ただし、その差は極端に大きいものではなく、初婚年齢の上昇は全国的なものとみていいでしょう。最も低いのは、28.6歳の山口県でした。
【結婚の平均年齢】男女の平均年齢差は男性が1.7歳差
芸能人の結婚で年の差カップルが話題になることがありますが、日本人の平均的な年齢差はどれくらいでしょう?
日本人カップルの平均的な年齢差は年々縮まっている!
▲平成28年度人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」より
戦前は男性の方が4歳以上、年上で推移していました。戦後はしばらく2歳台だったのが、最近ではその差が縮まっています。もしかしたら、“姉さん女房”が増えているのかもしれません。
ちなみに、2016年のアメリカ人男性の初婚平均年齢は29.5歳で、男女の年齢差は2.1歳男性が年上となっており、日本と大きく変わりません。
つまり、アラサーが現在の初婚の平均的な年齢なんですね!
文/しごとなでしこ編集部
初出:しごとなでしこ